電気代の上昇や停電への備えとして注目されている家庭用蓄電池。でも実際に導入を考えると、価格がどのくらいなのか、どんな費用がかかるのか気になりますよね。
この記事では、2025年最新の家庭用蓄電池の価格情報をもとに、価格の目安や内訳、導入コストを抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。
「思ったより高いのでは?」と感じている方も、補助金やローンを活用すれば、実質50万円前後からの導入が可能です。自宅に合った蓄電池を検討するきっかけに、ぜひ参考にしてください。
蓄電池とは

家庭用蓄電池は、電気を貯めて必要なときに使える装置です。太陽光発電と組み合わせることで、昼間に発電した電気を夜や天候の悪い日にも使え、電気代の節約や災害時の備えになります。
最近の蓄電池は、スマホアプリ連携や天気予報に基づく自動制御など機能も進化しています。電気自動車と連携できるV2H対応タイプも登場し、より便利に使えるように。電気代の削減、停電対策、再生可能エネルギーの活用など、暮らしを支えるエネルギー機器として注目されています。
蓄電池の種類や詳しい仕組みは、こちらの記事で解説しています。
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蓄電容量や大きさによって異なる価格帯
蓄電池は大きく2タイプに分けられます。それぞれの特徴や導入シーンを理解することで、自分のライフスタイルや目的に合わせた選択がしやすくなります。
容量が大きいほど蓄えられる電力量が増え、家庭全体の電力をカバーできる反面、価格も高くなる傾向があります。小容量は一部の家電や非常時のみの使用に適し、大容量はオール電化住宅や大家族向けとして選ばれます。
タイプ | 特徴 | 価格帯(目安) |
---|---|---|
ポータブルタイプ | 持ち運びができるコンパクトタイプで、防災やアウトドアでの使用に便利。停電時の非常用電源としても活躍します。 | 数万円〜数十万円 |
定置型タイプ | 家全体の電力をまかなえる据え置き型で、太陽光発電との連携や停電対策としても利用される主流タイプです。 | 100万円〜400万円 |
特に人気なのが定置型で、9〜10kWh前後の容量を備えたモデルが多くの家庭で選ばれています。容量が大きくなるほど夜間や停電時に複数の家電を同時に使えるようになり、電気代削減や安心感が増す一方、初期費用は高めになります。最近はスマホアプリやAI制御で効率的に充放電を管理できるモデルも増えており、必要な容量と費用のバランスを取りながら選ぶことが重要です。
本体以外にも費用が掛かる
蓄電池の導入時には、本体価格のほかにもさまざまな費用が発生します。
- 設置工事費
- 基礎工事費(設置環境に応じて必要)
- 特殊な配線工事が必要な場合の追加工事費
最適なシステムや工事の内容はご自宅のライフスタイルや環境、施工販売会社によっても大きく異なりますので、お気軽にお問い合わせください。利用できる補助金の情報と合わせてお見積もりをご提示致します。
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価格の負担を少しでも抑えるための3つのポイント

家庭用蓄電池の導入コストを抑えるには、以下の3つのポイントを理解して実践することが重要です。これらを押さえることで、初期投資を抑えつつ効率的に導入でき、無駄な出費を防ぎながら安心して検討が進められます。
①機能面の取捨選択をする
必要以上に大容量や多機能な機種を選ぶと、費用が大幅に膨らみます。家族構成や生活パターンに合わせて、適切な容量や機能の製品を選びましょう。一人暮らしや共働き世帯は中容量タイプ、オール電化や大家族は大容量タイプが適しています。
蓄電した電気をどんな風に使いたいかのイメージをしたり、そのイメージとどのメーカーの蓄電池が最適なのか、太陽光発電を既に導入されている方は特に、メーカー選びから行うと良いでしょう。
②蓄電池のローンを利用する
蓄電池に興味はあるけれどまとまったお金を用意するのは心配。そんな方には低金利のローンをご利用いただけます。
※ローンのご利用には審査が必要となります。
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③地域の補助金を利用する
補助金を利用すれば、実質負担額を大幅に減らせます。キャンペーンや補助制度を活用し、太陽光パネルと蓄電池をまとめて購入することで、複数のプランに応じた大きな補助金や割引を受けられるケースがあります。補助額や割引率は契約内容や自治体ごとに異なるため、最新情報を公式サイトで必ず確認してください。
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価格の参考例
一例ですが、ご参考までに価格例をご覧ください。
【価格例】
製品例 | 長州産業CB-P127M06(全負荷ハイブリッド) (12.7kWh) | シャープJH-WBPD777(全負荷ハイブリッド) (15.4kWh) |
---|---|---|
本体機器価格(税込) | ¥1,925,000 | ¥1,936,000 |
補助金(例 東京都) | ¥1,524,000 | ¥1,760,000 |
実質負担価格 | 401,000円(機器価格-補助金)+工事費・諸経費等 | 176,000円(機器価格-補助金)+工事費・諸経費等 |
※2025年7月現在 省エネドットコム調べの参考値。お住まいの自治体の条件により補助金は異なり、終了している場合もあります。
まとめ
家庭用蓄電池の価格は、本体だけでなく工事費や諸経費を含めてトータルで考えることが大切です。しかし、補助金やローンをうまく活用すれば負担を大幅に軽減でき、実質的に手の届きやすい価格で導入できる場合があります。補助金を組み合わせたり分割払いを利用することで、家計に優しく導入することが可能です。
導入を検討する際は、まず無料の見積もりやシミュレーションを利用し、自宅の条件に合わせた具体的な費用感を確認してみましょう。
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