「太陽光発電システムと蓄電池を無駄なく連携させたい」「蓄電池を有効活用したいけど使い勝手がいいものを選びたい」……そんな方におすすめなのがシャープのクラウド蓄電池。ここではその特長やスペックを紹介します。

「クラウド」蓄電池だからこそ得られる安心と快適さ

蓄電池単体でも、太陽光発電システムと連携しても、便利に使えるシャープのクラウド蓄電池。夜間の割安な電気を蓄電して昼間に使用するもよし、逆に昼間に太陽光発電システムで発電して余った電気を蓄電、夜間に供給するもよし。スマートフォンから手軽に充放電をコントロールすることができます。また、コンパクトな設計で設置しやすいのも特長。工事は簡易基礎を設置すればすぐに使うことができます。

設置後は、シャープならではの「蓄電池Webモニタリングサービス」と、「長期保証」で手厚くサポート。「蓄電池Webモニタリングサービス」では、インターネットを通じてクラウド蓄電池に不具合が生じていないかシャープがチェック。もしもの場合にはスピーディに対応します。「長期保証」は、10年間の無償保証か、15年間の有償保証を選ぶことが可能。ご家庭の予算や使用スタイルに応じて選択しましょう。

※HEMSとの連携が必要です。

選べるモード設定

● 経済性モード(自動/時刻指定)
- 売電しながら節約、家計をサポートします。

太陽光発電で余った電力は売電し、夜間の割安な電力を蓄電。貯めた電力は、発電量が少ない朝夕などの時間帯に使用できるので、割高な電力の購入を抑えることができます。

・「経済性モード」による電力活用のイメージ [太陽光発電システムと連携、時間帯別電灯契約の場合]

本システムは商用電源と連系しているため、家電製品のご使用状況によっては買電が必要となる場合があります。また、売電中には蓄電池から放電されません。買電量が少ない(0.1kW未満)場合は、放電されない場合があります。JH-WB1201は、100Vの電気製品の消費電力が特定のブレーカーに集中している場合、蓄電池システムからの出力が少なくなる場合が有ります。詳しくはご販売店にご相談ください。


● クリーンモード
- エネルギーの自給自足を目指し、環境に配慮します。

昼間、太陽光発電で余った電力を蓄電し、発電量が少ない時間帯などに使用。太陽光で創るクリーンな電力をより多く使うことができ、電力の購入も抑えることができます。

・「クリーンモード」による電力活用のイメージ [太陽光発電システムと連携した場合]

クリーンモードを選択中でも、「夜間充電あり」を選択すれば、夜間の割安な電力で充電します。


● 充電モード
- 充電を優先し、非常時に備えます。

蓄電池への充電を優先的に行います。蓄電池残量が少ない場合や、非常時に備えて、蓄電池残量を増やす場合に使用します。充電完了後、待機状態となり、24時間経過すると、経済性モード(自動)に移行します。

製品の特長

【停電時】日中はつくった電気を、夜は蓄えた電気を使用します。

太陽光発電システムで発電しながら、余った電力を蓄電します。夜は蓄電池から電力供給を行い、テレビや照明など接続した機器を一定時間使用することができます。

【満充電時】機器使用時間の一日の使用パターン例

上記の機器が約3日間※1使用可能

※1 太陽光発電(約4.2kW)とセットで使用した場合のシミュレーションより算出。日本国内における雨天時などの日射量の少ない日を想定し、2kWh/日の発電量の条件で当社試算。
※2 定格容量積400Lクラス、インバーター制御冷蔵庫。
※3 1台あたり約2時間半充電。
※4 1回あたり約1時間で炊飯。
※5 1回あたり約800mlを約4分で沸騰。

● 本商品では停電時用に備えておく容量を、任意(10%ごと)に設定できます(初期値は20%)。
● 停電時に使用できる機器はあらかじめ専用配線に接続しておく必要があります。専用配線は、平常時・停電時ともに定格出力(自立)(JH-42JT2/55JT3の場合は2,000W)まで使えます。(上記例の機器はすべて同時に使えるものではありません。)
● 停電時はモーターで作動する機器(掃除機、冷蔵庫、エアコン、洗濯機など)や運転開始時に大きな電流が流れる機器、アースを必要とする機器(温水便座など)は使用できない場合があります。
● 停電時に使用できる機器の動作時間については、各製品のカタログ値などを基に計算したものであり、動作を保証するものではありません。特に周囲温度によって消費電力が変わる機器(冷蔵庫など)では、使用可能時間が短くなることがあります。また、同時に使用できる機器は、各機器の仕様や使用状況などによって異なり、各機器の消費電力の合計が定格出力(自立)(JH-42JT2/55JT3の場合は2,000W)以下でも動作しない場合があります。

製品情報

ご家庭での使い方やライフスタイルに応じて3つのタイプをラインナップ。コンパクトで設置しやすい、屋外・屋内兼用の「スタンダードタイプ」(JH-WB1621)、「スタンダードタイプ」のほぼ2倍の容量を誇る「大容量タイプ」(JH‐WB1821、JH‐WB1622)、室内設置に最適化するためコンパクトさと容量の大きさを兼ね備えた「屋内専用タイプ」(JH-WB1711)があります。

クラウド蓄電池システム

商品外観
形 名 JH-WB1621 JH-WB1821 JH-WB1622 JH-WB1711
公称容量(定格容量※1※2 4.2kWh(4.0kWh) 8.4kWh(8.0kWh) 6.5kWh(6.3kWh)
バッテリー リン酸鉄リチウムイオン リチウムイオン
対応蓄電池モジュール JH-AB04 × 2 JH-AB04 × 4 JH-AB05 × 2
設置場所 屋外・屋内※3※4兼用 屋内用※4
動作温度 0℃~+40℃ −10℃ ~ +40℃
外形寸法※5(幅×奥行×高さ) 500×360×605㎜ 700×360×605㎜ 520×263×500㎜
質 量※6 約77kg 約135kg 約69kg
接続可能なハイブリッド
パワーコンディショナ※7
JH-42JT2/55JT3/
55HM3P/42HM2P
JH-42JT2/55JT3 JH-42JT2/55JT3/
55HM3P/42HM2P
JH-42JT2/55JT3/
55HM3P/42HM2P
必要な蓄電池ケーブル JH-YB101/JH-YB201 JH-YB102/JH-YB202

※1 JIS C 8715-1の規定に基づいた値です。
※2 実際に使用できる容量は使用する機器や蓄電池の内部温度によって変動します。また、電力変換損失や蓄電池保護等により少なくなります。
※3 重塩害地域では屋内に設置してください。屋内 に設置する場合は別途屋内設置用金具(JH-WBD02)が必要です。
※4 横置きはできません。
※5 突起部を含みます。
※6 設置時の重さ。
※7 パワーコンディショナ1台につき、1台の蓄電池本体を接続できます。ハイブリッドパワーコンディショナ の仕様をご覧ください。

まとめ

これからは、「IoT(Internet of Things=あらゆる電子機器がインターネットと連携すること)」の時代。太陽光発電システムや蓄電池も例外ではありません。スマートフォンから手軽に操作できるシャープのクラウド蓄電池は、エネルギーマネジメントを最適化してくれます。