卒FIT対策として、自家消費できる機器とは?

卒FITとは

卒FITとは、太陽光発電で発電した電気を固定価格で買い取る制度である「再⽣可能エネルギーの固定価格買取制度(通称:FIT)」の期間を満了・卒業すること。
ご自宅に10kW未満の太陽光発電を設置した場合は買取開始から10年後には、卒FITを迎えます。

太陽光発電で発電して余った電気は、今まで買う電気より倍など高い金額で売ることができていましたが、FIT期間が満了になると、新電力会社に変更したとしても、10円以下程度になるのが現状です。


ケース

※1買電単価(1kWhあたり)は、東京電力の「おトクなナイト10」をご契約の場合。昼間の買電単価は、電力量料金単価(税込)が第2段階料金の場合。

そのため、卒FIT=FIT期間満了を迎えた後は、余った電気は売るよりも昼間に使用するか、貯めて夕方や夜間に使用する、つまり自家消費するほうが断然お得になります。

電気を貯める機器として一般的なのは、蓄電池。それについてはこちらでチェックしてみましょう。

自家消費で活躍する機器①:蓄電池

蓄電池は、昼間発電した電気を貯めて他の時間帯に使うことができるので、卒FIT後は発電した電気を有効活用できます。
停電時に役立つのはもちろん、FIT期間中は夜間の安い電気を貯めて、売電しない朝晩に放電して電気代の削減に役立つため、最近ではFIT期間中に設置される方が多いです。
それについてはこちらでチェックしてみましょう。

自家消費で活躍する機器②:電気自動車とV2H(EV充放電器)

最近お問い合わせで多くなっているV2H(EV充放電器)を使って、大容量の蓄電機能を持つ電気自動車(EV)に太陽光発電の電気を貯めたり、その電気を家に使うこともできます。

今回は、それ以外で余った電気を自家消費できる、 エコキュートの紹介です。

自家消費で活躍する機器③:エコキュート

エコキュートとは、ヒートポンプで得た「空気中の熱」を利⽤して効率的にお湯をつくる、省エネで環境にやさしい経済的な給湯機。
電気代の安い夜間に電力を使用するため、光熱費が安いのがメリット。
FIT期間中は、夜間の安い電気でわき上げを自動設定し、いっぺんに大容量のお湯を沸かし、そのお湯をキッチンやお風呂場などで使っていきます。
卒FIT後は、その湧き上げ時間を昼間に設定することで、一番安い、ご自宅で発電した電気を自家消費することができます。

すでにエコキュートを購入している人は、卒FITを迎えたら、沸き上げ時間を変更しましょう。

エコキュートのお湯の沸き上げ時間の設定変更のしかた

エコキュートの沸き上げ時間の変更の仕方は、各メーカー各機種によって異なりますので取扱説明書をご覧ください。
お手元にない場合のため、下記にご案内いたします。

ダイキン


三菱


日立


パナソニック


デンソー


シャープ


コロナ


最新エコキュート 買い替えならこれがおすすめ

パナソニック 「ソーラーチャージ機能」搭載で太陽光発電の余剰電力を有効活用

ソーラーチャージ機能とは、太陽光発電の昼間の余剰電力を利用して沸き上げる機能です。
夜間の沸き上げ量を減らし、その減らした分を翌日の昼間に分散して沸き上げることで、余剰電力を自家消費し無駄なく賢く利用できます。
また沸き上げをする夜間時間を1時間刻みで設定が可能なため、それぞれのご家庭に合わせた電気料金プランの設定がかんたんにできます。 これにより卒FIT後も無駄のないエネルギー活用が可能となります

翌日の天気から発電量を予測し沸き上げる 三菱電機「お天気リンクAI」

翌日の天気予報の情報と過去の太陽光発電量データをもとに、太陽光発電でどのくらい余剰電力が生まれ、それによりどの程度沸き上げができるのかをAIが計算し判断します。
その計算をもとに夜間沸き上げる量を調整することで、深夜電力の購入を抑制し、さらに翌日に発生した余剰電力をお湯の沸き上げなど効率よく自家消費することが出来ます。