「エコキュートだから入浴剤は使えない?」高額な修理代を考えると、リラックスタイムを我慢している方は多いはずです。実は、エコキュートでも正しい知識と選び方さえ知っていれば、入浴剤を楽しむことは十分にできます。
この記事では、タイプ別の可否、メーカー推奨品の選び方、故障リスクを高めるNG入浴剤、そして必須のメンテナンス方法をシンプルにまとめました。読み終わる頃には故障リスクを最小限に抑えながら、迷わず入浴剤を選べるようになります。
フルオートタイプは「メーカー推奨品」に絞ることが大前提。このポイントを押さえて、安心のバスタイムを手に入れましょう!
エコキュートと入浴剤の関係を理解しよう
ここでは、入浴剤を使えるかどうかを判断するために、まずエコキュートの基本的な仕組みと、故障の原因となるポイントを解説します。
エコキュートのタイプ別の違いがカギ
エコキュートは空気の熱を利用して効率的にお湯を作る給湯器で、電気代を抑えてたっぷりのお湯を使えるのが大きなメリットです。
入浴剤の使用について考える際に気をつけることは、ご自宅のエコキュートがどのタイプか、という点です。
| エコキュートのタイプ | お風呂のお湯の扱い方 | 入浴剤の制限 |
| フルオートタイプ | 自動湯はり・自動保温・追いだき機能あり。浴槽のお湯を配管で循環させます。 | 制限あり(メーカー推奨品のみが基本) |
| セミオートタイプ | 自動湯はりはあるが、追いだき機能はなし。お湯は循環しません。 | 比較的制限少なめ |
| 給湯専用タイプ | シャワーや蛇口にお湯を送るだけ。浴槽はただの「お風呂」と同じ扱い。 | 比較的制限少なめ |
重要なポイントは、フルオートタイプは追いだきで「お湯が配管を通って循環する」という点です。
この循環する配管に入浴剤の成分が混ざることで、さまざまなトラブルが起きやすくなるため、フルオートタイプは特に注意が必要なのです。
故障の原因となるメカニズム
フルオートタイプで入浴剤を使うときに気をつけたいトラブルは、主に以下の3つです。
これらのトラブルを避けるため、フルオートタイプでは「メーカーが安全性を確認した推奨品」を使うことが、保証の面からも非常に大切になります。
エコキュートで「使用できる」入浴剤の選び方
エコキュートでも安心して入浴剤を使うために、具体的にどのような商品を選べば良いか、選び方の基準を解説します。
基本は「メーカー推奨品を選ぶ」のが一番安心
フルオートタイプのエコキュートで入浴剤を使いたい場合、まず確認すべきは「ご自宅のエコキュートのメーカーと型番」です。各メーカーは、自社のエコキュートで試験を行い、使用可能な入浴剤を公式に公表しています。取扱説明書やメーカーの公式サイトを必ずチェックしましょう。
一般的に、多くのメーカーでOKとされている代表的な入浴剤には、以下のような透明タイプが中心です。
| エコキュートメーカー | 推奨される入浴剤のブランド・シリーズ名 |
| ダイキン | バブ(花王)・温泡/バスロマン(アース製薬)・バスクリン/きき湯/ソフレ/日本の名湯(バスクリン) |
| パナソニック | バブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬) |
| 東芝 | バブ/マイクロバブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬) |
| 三菱電機 | バブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬) |
| 日立 | バブ(花王)・バスクリン(バスクリン)・バスロマン(アース製薬) |
| コロナ | バブ(花王)・バスクリン(バスクリン)・バスロマン(アース製薬) |
要注意!
同じシリーズでも、「にごりタイプ」「ミルクタイプ」「パウダー入り」などはNGになることが多いです。必ず商品名だけでなく、成分やタイプまで確認してください。
成分タイプによる「OK/NG」の考え方
細かい商品名までは覚えきれない…という方は、入浴剤の成分・見た目でざっくり判断する方法も知っておくと便利です。
| エコキュートでOKになりやすいタイプ | エコキュートで注意・NGになりやすいタイプ |
| 無色〜薄い色の透明タイプ | 乳白色・濃い色のにごり湯 |
| にごり成分(酸化チタンなど)が入っていないもの | ミルク配合・とろみ系 |
| とろみ成分が入っていないもの | バスソルトなど、塩分が多いもの |
| 生薬の葉・茎などの固形物が入っていないもの | 硫黄泉タイプ・温泉成分たっぷり系 |
| 硫黄・塩分・強い酸・アルカリを含まないもの | 生薬・ハーブなど固形物入り |
| 発泡しない、または穏やかな発泡タイプ | 強く発泡し続けるタイプ(機種による) |
セミオート/給湯専用タイプの場合は、お湯が循環しないため比較的自由度が高いですが、浴槽を傷めたり、残り湯を洗濯に使えなかったりする可能性があるため、上記のNGタイプは避けるのが安心です。
エコキュートで「使用を避けるべき」入浴剤
ここでは、配管の詰まりや腐食といった故障リスクを高めやすく、特に注意が必要な「NG入浴剤」の具体的なタイプを解説します。
1. 乳白色系・にごり湯タイプ
にごり成分(特に炭酸カルシウムなど)が配管内に沈殿・固着しやすく、フィルターや配管の目詰まりの大きな原因になります。配管内に成分が残ると、汚れやニオイの原因にもなります。
2. 生薬・ハーブなど固形物を含むタイプ
葉っぱや花びらなどが溶けきらず、循環口の吸込み部分に絡みつき、追いだきができなくなったり、フィルターを傷つけたりする原因になります。ネットに入れたタイプでも、成分が溶け出しすぎる可能性があり、注意が必要です。
3. 硫黄・塩分・温泉成分が多いタイプ
硫黄・塩分・強い酸性/アルカリ性は、エコキュートの金属部品にとって大敵です。配管や本体内部の腐食・錆びを早め、寿命を縮めてしまうリスクがあります。
4. 強い発泡タイプやとろみ系
強い発泡は配管内に大量の気泡を送り込み、ポンプの不具合やセンサーの誤作動を引き起こす可能性があります。また、ミルクやジェルのようなとろみ系は、配管内に残りやすく、汚れや目詰まりにつながります。
入浴剤使用時の注意点とメンテナンス
メーカー推奨の入浴剤を使う場合でも、故障を防ぐためには正しい使い方と日頃のメンテナンスが欠かせません。
1. 使用後は必ず「ふろ配管洗浄」を行う
フルオートタイプで入浴剤を使用した日は、お風呂を使い終わったあとに、配管内に残った入浴剤の成分を洗い流すことが非常に重要です。
- 自動配管洗浄機能がある場合は、必ず設定を「入/ON」にしておきましょう。
- 自動で流すだけでなく、取扱説明書にしたがって定期的に「しっかり洗浄モード」も実施し、配管内の徹底的なクリーニングを心がけてください。
2. 入浴剤入りの残り湯で追いだき配管洗浄はしない
追いだき配管の「循環洗浄」機能は便利ですが、入浴剤が入ったお湯で行うのはNGです。入浴剤成分が洗浄剤と混ざって効果が薄れたり、かえって入浴剤の成分が配管内に残りやすくなったりします。
循環洗浄を行う際は、入浴剤が入っていない、きれいな水やお湯で行うようにしましょう。
3. 複数の入浴剤を混ぜて使わない
「今日は気分を変えてダブル使い」といった複数の入浴剤を同時に入れる使い方は避けてください。成分が過剰になり、配管や部品への負担が大きくなります。メーカーも「複数商品の併用はNG」としていることが多いです。
4. 非推奨の入浴剤を使ってしまったときの応急処置
うっかりNGな入浴剤(バスソルトやにごり湯など)を入れてしまった場合は、次の手順で早めに対応しましょう。
- 追いだき・自動保温を止める(それ以上配管を循環させない)
- お湯が冷めるのを待たず、できるだけ早めに排水する
- 浴槽側のフィルター(循環口)を取り外し、シャワーやブラシでていねいに洗う
- 取扱説明書にしたがって、配管の循環洗浄を実施する
数回使っただけで即故障することは稀ですが、繰り返すと故障の原因になり、保証の対象外になる可能性が高いので十分注意してください。
まとめ:正しい選び方で、エコキュートと入浴剤を両立しよう
最後に、エコキュートで入浴剤を楽しむための重要なポイントを再確認しましょう。
エコキュートでも入浴剤は使えますが、「本体のタイプ」と「成分」によって使える条件が変わります。フルオートタイプは、追いだきで配管が詰まりやすいため、メーカー推奨の透明な入浴剤を選び、にごり湯や固形物は避けることが必須です。使用後は必ず配管洗浄を行い、成分を残さないようにしましょう。
正しい「選び方」と「使い方」のコツさえ押さえれば、故障リスクを抑えつつ快適なバスタイムを毎日楽しむことができますよ。



