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コジさんのエコな日々

コジさんのエココラム

2012年10月29日(月)

第8回:「ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社」代表取締役社長 森上寿生さん編vol.2

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コジさんエコロジスト対談/:「ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社」代表取締役社長 森上寿生さん編

「世界の全ての家庭・事業所に太陽光エネルギーを」目指し、IT技術を活用した太陽光エネルギーの普及・拡大、ライフスタイルの提案を行う、ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社より代表取締役社長 森上寿生様をお迎えしての対談、後篇です。

小島:

御社の具体的サービスを教えていただけますか?

森上:

一般ユーザー様向けコンテンツとして「スマートハウス」というWEBサイトを運営しています。太陽光発電に関する情報提供、航空写真診断ができるツール、最近では蓄電池の情報を加え、トータルで「スマートハウス」を目指しましょうと呼びかけています。

「スマートハウス」というのは、エネルギーの自給自足ができる家のことです。すでに太陽光発電を設置している方には、会員制サービスも提供しています。
販売店様向けには、業務支援サービスの「ソーラーマスター」(太陽光発電システムを販売する企業がお客様へ提出する提案資料や各種申請書類を効率的に作成するサービス)を提供しています。こちらは現在までで180社あまりのご契約をいただいています。

また、省エネドットコムの「ニコそら診断」でもご利用いただいている航空写真診断(航空写真でご自宅を見つけて、クリックするだけで発電量、家計貢献金額、補助金情報も一目でわかります。)をご提供するサービスも行なっています。

小島:

森上様は今後の太陽光発電の市場はどう変わっていくと思いますか?

森上:

東日本大震災をきっかけに太陽光発電に注目が集まりましたが、実はそれ以前から市場は拡大していました。震災の影響でそのスピードが加速したのは事実で、舵取りが大きく変わったように感じています。家庭用も産業用もまだまだ市場が拡大していくのは確実でしょう。しかし競争が激化し、ビジネスとしては厳しい市場になっていくでしょうね。

小島:

新規参入の会社の顔ぶれも様々になりましたからね。金融系の会社やリース会社などが、取扱商品のうちの一つとして太陽光発電を販売し始めました。太陽光発電は売って終わりの商品ではなく、工事があり、それぞれのお宅に合わせたカスタマイズが必要な製品です。販売窓口としてのみ機能し、最終的なエンジニアリングはすべてプロフェッショナルな人たちにまかせてしまうというやり方と、これまでのように最初から最後まで責任をもって販売する我々のような専門店と、同じように競争していくのですから、ビジネスとしては厳しい局面を迎えることは間違いないでしょうね。

森上:

拡大する市場でいかに売上を利益につなげていくかが重要です。それからアフターフォローなど質のいいサービスでいかに差別化していくか。パネルの品質は国内製であればそれほどの差はありません。価格はもちろん大切ですが、パネル自体の価格というよりも、施工やサポートなどの費用が安すぎても不安がありますから、やはり設置後も何があっても最後まで面倒見ますというような安心感をユーザーは求めるようになると思いますね。

小島:

そうですね。20年、30年、それ以降もきちんと発電してくれるのか、安心して使えるのか。その不安を解消することが我々に求められていることではないでしょうか。

森上:

電力の固定価格買取制度が導入されてから銀行などの金融系の会社やファンドを持っている企業などの参入が著しくなっています。金融系の会社が動くと保険会社もリスク回避商品を売り出します。太陽光をはじめとする再生可能エネルギーに対応した保険商品が出始めましたし、金融系の会社は保険とセットにして売り出すことができるという強みがありますからね。

小島:
金融系の会社の参入は、その産業が爆発的な広がりを見せるということを示唆しています。しかし、新規参入の影には必ずしも技術のプロが関わっていない場合も多いということを、消費者に伝えたいですね。太陽光発電に関してはまだまだ情報の格差が大きく、ユーザーは電気に関して素人である場合が多いため、販売担当者が販売を取り次ぐだけで何もわからないとしたら問題が起きない方が不思議です。我々のような専門店には、プロフェッショナルとして正しい情報を提供し、誠実な仕事をしていく使命があると思いますね。
森上:

太陽光発電の根本は「エネルギーを生む」ということにあります。エネルギーを地産地消することが最も効率的なエネルギー消費の形です。再生可能エネルギーは、地産地消の他にも地元の雇用促進にもメリットがあるとして、多くの地方自治体が取り組み始めています。しかしそのための技術習得や、それを認める資格制度などが確立していないために、誰も監査できず責任もって管理できないのが現状です。メーカーではそれぞれ施工資格があり、国でも工事施工資格制度を作る方向で動いてはいますが、工事の資格だけでなく、その監査や監督する人間の資格制度も必要なのではないかと私は思っています。製品も施工もすべてを含めて全責任を持てる人間が必要なのではないでしょうか。

小島:

確かにそうですね。太陽光普及と同時に進めていかなければならないことですね。

さて、御社といっしょに開発した「ニコそら診断」は、省エネドットコムのユーザーにも、非常に人気のコンテンツなのですが、開発秘話がありましたらぜひ教えてください。

森上:

「ニコそら診断」は我々が運営しているサイト「スマートハウス」の中にある「航空診断」が元になってできています。核になるシステムはほぼそのままで、省エネドットコムのイメージに合わせたデザイン修正をしました。デザイン修正がとても成功して、我々のサイトにあるものよりも数段いいものが出来上がりました(笑)。使い勝手もとてもいいと評判です。もちろん、画面を大きくしたり、自由度を増したりと修正も加えました。当初は、パネルのモジュールの情報をすべてシステムの中に組み込んでいたので、新製品が出るたびにプログラムを更新していましたが、バージョンアップ後は管理画面とプログラム画面を分けたことにより、新製品が出ても即座に管理画面で変更を入力するだけで対応できるようになりました。

小島:

どんどん使い勝手がよくなっていますよね。産業用でもこのようなシステムがあればいいと思うのですが・・・

森上さん
森上:
実は、まさに今から産業用の診断システムの開発をスタートするところなんですよ。産業用に関しては、20年で採算が合うように減衰率を加味し、サポートやメンテナンスコストも含めた計算にしないと正確な収支計算ができないのではないかと思います。さらにビルなどに面している場合の影などは、その情報は現地でないと確認できない場合もありますから、「影はあるか」「どれくらいの時間か」など、ある程度の情報をユーザーに入力してもらうなど、住宅用よりも細かな設定が必要になると思っています。
小島:

産業用の場合は、お客様が使うというよりは販売店の人間がお客様に提示するために使うツールというイメージでしょうか。

森上:

そうですね。産業用に関しては、販売店向けはもちろんですが、お客様向けの開発をどの程度の精度ですすめるかが課題の一つです。

小島:

お客様が知りたいのは「これくらいの土地ならだいたいどれくらい発電してどれくらい費用がかかるのか」の「だいたい」の数字です。ですから、いまの住宅用ほどの精度がなくても、お客様のニーズには答えていけるのではないかと思います。自分の所有する建物にどれくらいのパネルが乗るのか、見当もつかないとおっしゃる方はたくさんいますから、便利なツールでサポートできると「世界の全ての家庭と事業所に太陽光」も夢ではなくなるかもしれませんね。

森上:

できるかぎり、ニーズに応えた製品作りをしていきたいと思っています。

小島:

次に、当社と取り組んでいる「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の実証実験について教えてください。

森上:

「HEMS」はエネルギーの自給自足ができる家「スマートハウス」を現実のものにするということが目的で開発を進めているものです。具体的には、太陽光で発電し、蓄電池で貯めて、制御しながら家庭の電気をまかなっていくというものです。これまで、太陽光発電は、補助的な役割と認識されていましたが、「スマートハウス」では電力会社からの電力供給が補助で、太陽光発電がメイン電源としてエネルギー自立していこうという取り組みなのです。

小島:

最後に、太陽光発電を検討されているお客様へメッセージをお願いします。

森上:

太陽光発電は、設置して損がない製品であると言いたいですね。災害時は非常用電源として機能しますし、温暖化対策として個人が環境に貢献できる方法でもあります。もし不満を持つ方がいるとしたら、その多くは販売店や施工会社に問題があったのではないかと思います。売り方も、施工も、アフターサポートまで、しっかりした会社を選ぶことができればきっとご満足いただける製品だと思います。

小島:

私は、太陽光発電に、もし欠点があるとしたらそれは価格が高いということだけだと思っています。それでも、すばらしい製品だと思っているのでお客様にも自信をもって販売し続けていられるのでしょうね。
森上様、貴重なお話をどうもありがとうございました。

投稿時刻 13:56 | 個別ページコメント(0)トラックバック(0)
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