MENU
> コジさんのはんなりエコ日記 > コジさんのエココラム

コジさんのエコな日々

コジさんのエココラム

2010年11月26日(金)

エコロジスト対談/第1回:「太陽生活ドットコム」編集長小川誉久さん編voL2

  • mixi
コジさんエコロジスト対談/第1回:「太陽生活ドットコム」編集長小川誉久さん編

太陽生活ドットコム」を運営する小川様をお迎えしての対談第2弾です。
今回は、太陽光発電のこれから、エネルギー問題の観点からも「日本の太陽光発電の未来」を語っていただきました。スケールの大きい展望に、太陽光発電業界への期待が膨らむお話が聞けました。

「太陽生活ドットコム」編集長 小川誉久さん
小川:
エネルギー安全保障の観点からも、エネルギーを自分で作り出すことは非常に重要だと考えます。ぜひ、多くの方に太陽光発電を導入していただきたいですね。
コジ
太陽光発電がこれから普及していく中、御社のサイトではどのような情報提供をしていこうとお考えですか?
小川

消費者が、太陽光発電の技術などのわからないことを、ある程度理解してから製品を選んだり設置を考えたりするための材料を提供したいと考えています。

残念なことですが、「急がないと補助金がなくなる」とか「設置したら電気代がタダになる」などを売り文句に、売るだけ売ってあとは知らん顔。そんな悪質業者もいます。そういう業者に限ってとんでもない工事をしている場合があります。それはこの業界全体にとっても非常にマイナスなことです。悪い評判は広がりやすいものですしね。

一時期、太陽熱温水器が日本で爆発的に普及した時期がありました。しかし急速にしぼんでしまいました。その原因の1つが、業者の強引な販売方法にあったといわれています。今、太陽光発電で同じようなことが起こったら、とても悲しいことですし、日本のためにならない。
それを防ぐために、自分のできることは何かと考えたときに、消費者一人ひとりに太陽光発電というものを知ってもらい、悪質な業者にだまされないように、そういうきっかけを情報サイトを通じて提供できればと考えています。

難しい話ではなく、どんなもので何ができているのか、自分の環境は太陽光発電の設置に向いているのか、自分が選ぶとしたらどういうものが良いのか、そういう身近な疑問にわかりやすい答えを発信していきたいと思っています。

コジ
太陽光発電は今後、さまざまな場所で導入されていくと思いますがメーカーや国、それぞれの立場でやるべきことが違うと思いますが今後どんなことが大切だとお考えですか?
小川

まず、何より価格を安くすることです。太陽光発電は今はまだ、高級な車を一台買うくらいの値段ですからね。国の補助金や、余剰電力の高額な買取などを前提として普及を促せば将来的には安くなるとは思いますが、安くなっても効率が悪くなったり、品質が低下しては意味がありません。
効率を上げながら、品質も保ちつつ、価格も下げる。そして、日本の多くの屋根に普及してほしいと思っています。太陽光は国産のエネルギーですからね。

現在私たちが使っている電気は、遠くにある電力会社の大型の発電機で作られ、送電線を伝って私たちの家にやってきています。しかし経済産業省の資料などによれば、例えば原油から火力発電で電気を作って送電する場合、発電時や送電時のロスで、元のエネルギーの6割くらいが失われるといわれます。
その点、太陽光発電は自分の家で発電して、自分の家で使う地産地消なので、ロスがほとんどありません。

日本は、エネルギー資源の9割以上を海外に頼って生活していますので、エネルギー安全保障の観点からも、自分で電気を作るという国産エネルギー源を増やすことは非常に重要だと考えます。ぜひ、多くの方に太陽光発電を導入していただきたいですね。

コジ

太陽光発電は「環境」という切り口で語られることが多いですが、日本の国全体を見た場合、重要なエネルギー源であるという面を持っているということですね。
環境問題を押し出すだけでなく太陽光発電のメリットを違う角度からPRしていくということも非常に大事ですね。

さて、太陽光発電の世界はこれからどうなっていくとお考えですか?

小川

最近また太陽熱温水器が脚光を浴びつつあります。太陽光発電は約2割弱くらいのエネルギー効率なのに対し太陽熱だと50~60%を熱エネルギーに変換できる非常に効率のいい製品なんです。
僕は熱利用もいいと思いますね。太陽光温水器にはオール電化対応、エコキュート対応の物もあるのですが、太陽熱温水器にはガスの湯沸かし器の方がが相性が良いでしょうね。

太陽光と太陽熱を利用して電気や熱を作り出し、太陽のエネルギーを生活に活かして外部のエネルギーに依存しないようになるのが理想ですね。風力というのもありますが、日本ではコスト的にもちょっと合わないかなと思いますね。まずは、自然に降ってくる太陽のエネルギーをどうやって電気や熱に活かしていくかということが大切です。

今は電気代が安くなるとか、余剰電力を売電できるとかということで、生活の余裕のなかで太陽光発電を検討されている方がほとんどだと思います。しかし今後は、新興国の資源争奪などで電気代もガス代も高くなっていくと思います。そうなれば自然エネルギーの活用は、余裕としてではなく、豊かな生活を続けるために不可欠な存在になっていくでしょう。

太陽光発電は直流の電気を作るのですが、現在はパワーコンディショナでそれをいったん交流に変換して、それをさらにACアダプタなどで直流に戻して使っています。この変換のたびにロスが生じるので、将来は直流をそのまま使う「直流家電」が増えるといわれています。自然エネルギー利用の普及とともに、私たちの生活も大きく変わっていくでしょう。

コジ
最近注目のスマートグリッドについてもお聞かせください。
小川

スマートグリッドは、既存の電力の供給網と情報ネットワークを組み合わせて、自然エネルギーなどをより効率的に使えるようにする方法として注目されている未来の電力網です。アメリカのエネルギー省のパンフレットには、消費者の視点で見ると安くエネルギーを使える仕組みだと書かれています。

例えば電気自動車を充電する場合、必要なエネルギーは一軒の家で一日にかかるエネルギー量と同等だという報告もあります。朝、電気自動車に乗って出勤し、夜帰宅してから充電をするとします。そうすると、充電する夜に大きな負荷がかかるわけです。
今の電力供給網は、基本的に蓄電ができませんから、その負荷に耐えられないでしょう。ピークに合わせて設備を拡大すればそれにはコストもかかるし、そのコストは電気料金に反映されるでしょうから電気代も高くなります。

これに対しスマートグリッド時代には、例えば電力供給と電力需要を比べて、需要の少ない深夜時間帯、電気料金の安い時間帯を自動的に見計らって電気自動車を充電するなどが可能になるはずです。
こうすれば、電力供給網の負荷は上がりにくくなりますから、設備への投資は抑制できます。またユーザー側も、安い電気をうまく使って電気自動車を充電できるというわけです。

太陽光発電のような自然エネルギー活用はどんどん進めるべきですが、いかんせん、自然エネルギーはどれも、自然まかせでエネルギーを作るので、電力供給のコントロールが非常に難しい面があります。
こうした気まぐれなエネルギー資源をうまく効率的に活用するためにも、スマートグリッドは必要なのです。将来は、個人の住宅や電気自動車など、多くのものがスマートグリッドに対応することになるでしょう。

コジさん
コジ:
お客様の気持ちに支えられて、太陽光発電は今では1つの産業と呼べるようになってきたのだと思いますね。
コジ
電気が時価になってくるようなイメージですね。
小川
そうですね。でもそれは、決して電力会社を儲けさせるためではなく、消費者にとってもメリットがあることです。
コジ
スマートグリッドはここ2,3年で急に言われるようになりましたよね。蓄電したり、電力消費量や発電量を管理したりしてエネルギーをより効率良くするというような漠然としたイメージとしてとらえがちですが、正確にどんな概念でどんな目的で進められているのか今一つ浸透していない感じがするのですが。
小川

現時点では日本の太陽光発電は住宅向けが圧倒的ですよね。日本と言うのは、ソーラーメーカーもあれば太陽熱のメーカーもあれば家電メーカーも自動車もある。全部揃っているわけです。そして一番大切なことですが、日本人のメンタリティは社会に対して貢献していこうという意識がすごく強いと思うんです。

例えば中小企業も消費者も協力して、国をあげてエネルギーの安全保障を推進すれば、巡りめぐってメーカーも強くなる、消費者にも売れるようになれば、日本の産業が強くなり、結果としてそれが消費者に還元されていく。そんな良い循環が生み出せると思っています。日本にはそれを可能にする素材がメンタリティも含めて全部揃っています。ぜひそういう方向に持っていって、それを日本の付加価値として世界に広げていきたいですね。

これからの住宅はこうだ、これからの自動車はこうだ、と自信を持って言えるようなそういう先進国になってほしいですね。そして、僕は最終的には世界中がそうなっていくと思いますね。

コジ

たしかに、日本人特有のメンタリティかもしれませんね。

外国の方からみると個人が自分の屋根にせっせと太陽光発電をつけるという話に驚くという話を聞いたことがあります。ドイツや他の外国に比べると売電価格もぐっと低く、経済的に見合わないとしても、自分でできることはないかという理由で設置していることが奇異にさえ映るそうです。やはり日本人のもっている気質があって、住宅から太陽光発電が広まっていったのだと思うんですよね。

私が一営業マンだったころから、補助金がなくなったりいろいろなことがありましたが、そういうお客様の気持ちに支えられて、太陽光発電は今ではやっと1つの産業と呼べるようになってきたのだと思いますね。

「太陽生活ドットコム」編集長 小川誉久さん&コジさん

次回は、太陽光発電の施工や設置業者の選び方など具体的なお話を伺う予定です。

<次回予告>
第1回:小川誉久さん編voL3
「太陽光発電の施工と設置」

次回をこうご期待!

投稿時刻 13:46 | 個別ページコメント(0)トラックバック(0)
トラックバックURL :

このエントリーへコメントを投稿する

いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。