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コジさんのエコな日々

コジさんのエココラム

2013年10月28日(月)

第2回 節電リフォームとは-後編 節電効果を上げるためのステップ

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節電リフォームの次のステップとして、床・壁・屋根・天井の断熱をご紹介します。
熱はあらゆるところから入り、出ていきます。エネルギーの無駄遣いの原因が断熱効果の低い家だとしたら、一生懸命節電の取り組みをしたとしても効果が薄くなってしまいます。しっかりと断熱をして、節電効果をアップさせましょう!今回はお悩み別おすすめリフォームをご紹介します。

お悩み:結露が気になる

1.壁のリフォーム

壁を断熱することにはいくつかのメリットがあります。結露を防ぎカビの防止、断熱効果で冷暖房を省エネ、快適な温度が保たれることでヒートショックを防ぐ(ヒートショック:温度差により身体がショックを感じ脳溢血などを誘発すること)ことなどです。結露の原因は冷えた窓ガラスや壁に暖かい空気が触れ、冷えて水滴が付くことです。窓ガラスや壁を冷やさないことで結露を大幅に防ぐことができます。壁のリフォームには外壁に断熱材を施工する方法や、内壁に断熱効果が高く吸湿、放湿に優れた珪藻土を用いて断熱する方法などがあります。また、換気と風通しをよくし室内の空気をかきまぜるように意識することが大切です。

お悩み:上の階、屋根裏部屋が暑い!

2.屋根・天井のリフォーム

二階や屋根裏は太陽熱の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなります。屋根や天井を断熱すると建物全体の断熱性もアップし、冷暖房効果が大きく上がります。

屋根断熱

屋根裏に断熱材や遮熱材を施工して日射熱を防ぎ、屋根が熱くなるのを抑えるので冷房の効きがよくなります。 断熱材を屋根の裏側に施工するものや、吹き付けるもの、屋根の外側に断熱材を施工する方法など様々で、工事も一日で終わるものから大がかりになるものもあります。屋根断熱は屋根によって工事が難しい場合もあるので、工務店などに相談してみるといいでしょう。
太陽光発電のパネルを屋根に乗せるのも断熱効果があります。パネルを載せることによって野地天板(屋根・瓦の下の板)表面温度は、※夏場は設置前より-10.92℃下がり、冬場は+5.23℃上がるというデータがあります。断熱効果が高く、屋根裏温度が快適になります。
※省エネ財団HPより(株)ポラス暮らし化学研究所調べ(省エネドットコムより

天井断熱

天井裏に断熱材を施工することで、小屋根と室内の熱の移動を少なくし夏は冷房の効きがよくなり、冬は室内の熱の損失を防ぎ部屋が暖まりやすくなります。 屋根断熱よりも工事が容易で工事費も経済的です。

お悩み:足元が寒い!

3.床のリフォーム

足元が寒い、暖房の効きが悪いとお悩みの場合は床断熱が効果的です。床下に断熱材を施工することで床下からの冷気を防ぎ足元の冷えを解消します。床下だけで工事が済む方法は、普段の暮らしを変えることなく工事できるものもあり気軽です。冬場は足元が暖かいと体感温度もずいぶん違ってくるので、寒さにお悩みのお家にはおすすめの断熱法です。

家中の断熱リフォームをご紹介しましたが、暑い、寒い、結露など、お家によってお悩みはそれぞれだと思います。すべてのリフォームを一度に行うのは大変ですよね。お悩みに合わせたベストな断熱方法を、専門店で相談してみてはいかがでしょうか。

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2013年09月09日(月)

第2回 節電リフォームとは-前篇 節電効果を上げるためのステップ

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省エネでありながら快適に暮らす節電リフォームをご紹介していますが、今回は第二弾。節電効果を上げるための具体的な方法をご紹介します。

今回は窓と上手に付き合い、断熱と風を生かした快適な住まいづくりをご紹介します。
窓は、光や風や景色、人の生活に潤いをもたらしてくれるものです。同時に暑さ寒さなどがダイレクトに入ってくる場所でもあります。季節や時間、気温を見ながら窓を開けたり閉めたり、ちょっとの工夫でもっと快適なくらしになりますよ。

窓を断熱しよう

効果的な節電には窓がポイント 暑い夏や寒い冬、熱も冷気も窓から入ってきます。住まいに入ってくる熱や冷気の割合は、窓が71%と最も高く、無理なく効果的な節電には窓がポイントです。

1.強い日差しを抑える

窓から入る熱を抑えるには窓の外側をガードすることが大切です。手軽にできるものから本格的なリフォームまでご紹介します。

簡単!昔ながらのすだれやよしず、緑のカーテンで日差しを遮る。

窓の軒につるすだけの「すだれ」や立てかける「よしず」は手軽なのに高い遮断効果があります。窓を開けて過ごせる時は、すだれやよしずに霧吹きで水をかけると涼しい空気が入りエコです。それから、多くの家庭で実践されるようになった緑のカーテン。ゴーヤやアサガオなどの植物を窓や壁面に張ったネットに這わせて自然の力で遮熱しようというものです。ツル性植物は育てやすいので初心者でも楽しみながら実践できます。

DIY感覚で取り付け可能な日よけ

窓の外に取り付けて、日差しの強い時にロールカーテンのようにさっと下ろして日差しをカットするサンシェードや、お庭やテラスにオープンカフェの日よけのように広げるオーニングなどは、窓の外側で効果的に熱を遮蔽することができます。自分で簡単に取り付けられるものや紫外線対策されているものなどバリエーションも豊富です。すだれ、よしずは1~2年で痛みが激しくなりますが、しっかりしたサンシェードは長く使え見た目もスタイリッシュです。マンションなどでも設置可能な場合も多く気軽にトライできます。

ガラスの交換・内窓の取り付け

もっと本格的に、オールシーズンの断熱を目指すなら、断熱性の高い窓ガラスに交換する方法や、今ある窓の内側にもう一枚窓を取り付けて二重窓にする方法もあります。二重窓は防音効果もあり、冬にも高い断熱効果を発揮します。
機密性が向上することによって、エアコンの効きも良くなり節電効果がアップします。

断熱

太陽熱を入れないように、カーテンやブラインド、すだれなどを活用して日影を作るようにしましょう。張るだけで断熱できるシートを活用するのもいいでしょう。屋根の断熱には、太陽光発電パネルの設置も効果があり、2階のお部屋の温度も違ってくることも。

2.風を取り入れた暮らしを

風を取り入れた暮らし 窓を閉めきってエアコンに頼るばかりではなく、朝晩の涼しい時間は窓を開け、室内に風を通しましょう。ただ窓を開けるだけではなく、入った風が抜けていく先のドアや窓を開けることも忘れずに。風の通り道をつくってあげましょう。一日に一度でも風を通すようにすると、カビやダニの繁殖も抑えられますし、なんといっても気持ちがいいですよね。夏場は網戸に埃や汚れが溜まっていないかチェックしお掃除しましょう。網戸の掃除には洗剤を使わなくても汚れが落ちるメラミンスポンジがおススメです。洗剤を使わずエコですし、すっきりきれいになり、風通りがよくなります。同時に窓辺に打ち水をするのもおすすめです。夏らしい風情とともに少しひんやりとした風が入ってきます。
日本の夏は暑くて湿度も高く、過ごしやすいとは言えませんが、エアコンと上手に付き合いながら、ひと時の涼を求めて楽しみながら過ごしたいものですね。

断熱による節電リフォームによって、少ないエネルギーを効率よく使うことができるようになります。エネルギーの自給自足が実現する「スマートハウス」が近年注目されていますが、エネルギーを作りだすだけではスマートな暮らしにはなりません。しっかりと断熱し、暮らしを見直し限りあるエネルギーを有効に使うことが大切です。
スマートハウスについてはこちらで詳しくご紹介しています。

太陽光発電設置、ソーラーローンのご相談や補助金のご質問等、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

無料調査・お見積り 無料調査・お見積り


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2013年08月14日(水)

エココラム 特別版 省エネしながら快適な夏を!

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エココラム 特別版 省エネしながら快適な夏を!

暑い毎日が続きますね。真夏日には、室内でも熱中症になることがあるので温度管理はとても大切。でも、エアコンを一日中つけていると電気代がどうしても気になりますよね。家庭での夏の電力消費の割合をみると、エアコンが58%でダントツ。※1 エアコンを見直すことが、夏場の省エネに最も効果があるといえます。
では、具体的にできることは何でしょうか。

※1(経済産業省:節電アクション 夏季の節電メニュー より)

1.エアコンの使い方を見直す

エアコン本体

室内温度は28度を目安に、風向きは水平。自動運転モードにして、熱くなってきたと感じたら温度を下げるより風量を強くしたほうが節電です。また、フィルターや内部の冷却フィンの掃除も大切です。埃や汚れが溜まると、空気を吸い込みにくくなり、電力消費量が上がってしまいます。

室外機

室外機が暑くなるとパワーが落ちます。日影を作って、太陽熱から守りましょう。その際、吹き出し口をふさがないように注意が必要です。

暮らし

外から帰ったら、まず換気して熱気を外に出してから冷房を入れた方が、早く部屋が涼しくなります。ベランダや窓辺に打ち水をして、地面の熱を奪い涼しい風を取り入れるのも効果的です。

断熱

太陽熱を入れないように、カーテンやブラインド、すだれなどを活用して日影を作るようにしましょう。張るだけで断熱できるシートを活用するのもいいでしょう。屋根の断熱には、太陽光発電パネルの設置も効果があり、2階のお部屋の温度も違ってくることも。

省エネエアコンに買い替える

2002年の製品と、2012年の製品(8~12畳用)の製品を比べてみると、年間で約25%もの節電効果があります(期間消費電力量の目安は2002年の製品が1,197kWh/年、2012年の製品901kWh/年)。※2 10年ひと昔とはよく言いますが、省エネに関しては性能が著しく向上していますので買換えるのもひとつの手です。
では、どんなエアコンを選べばいいのでしょうか。省エネ製品を選ぶときには「統一省エネラベル」をチェックしましょう。星の数が多いほど省エネ性能が高いことを表し、年間の電気代の目安も示されています。それから、エアコンは設置する部屋の広さにあったものを選びましょう。広い部屋に、狭い部屋用のエアコンをつけると余計に電気を消費することも。
環境省が運用する省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」(http://shinkyusan.com)では、今使用している製品と買い替えを考えている製品を比べると、どれだけ節電・CO2削減になるか調べることができます。シミュレーションを利用すれば買換えも安心ですね。

※2 参考:一般財団法人 家電製品協会 省エネ家電de温暖化防止 最新製品への買い替え効果
http://www.shouene-kaden2.net/see/sim_eco_perf.html

太陽光発電で電気を作って、電気代を減らす!

夏に消費量が増える電力を家庭で作り補い、しかもそれがCO2を排出しないクリーンエネルギーだとしたらどうでしょう。太陽光発電なら、夏に上がる電気代分を発電して、買う電気代をカバーできます!
でも、実際どれほど発電できるのか気になりますよね。

「太陽光発電を設置した場合の経済効果」
たとえば共働きで日中はほとんど外出されているご家庭のケースでは、昼間発電した電気の大半を売ることができるため、月々平均約8,000円だった電気代は4,307円に節約、さらに余った電気を売ることで10,640円の収入を得られます。
現在は購入価格も数年前より安く、ソーラーローンや余った電気を売ることでお支払の負担も少なくなっています
2013年度6月現在の、当社のシミュレーションによる年間発電量4,625kWh 4.08kW (南西15度 4寸勾配) 想定算出の一例。ご自宅の条件により異なります。

ご自宅の屋根が太陽光発電の設置に向いているのか、どれくらい発電できるのかシミュレーションもできます。「ニコそら診断」は航空写真でご自宅を見つけて、クリックするだけ。検討の目安となる発電量、家計貢献金額、補助金情報も一目でわかります。
>> 詳しくはこちら

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2013年07月19日(金)

第1回 節電リフォームとは-後篇

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節電リフォームってなに?/第2回 節電リフォームとは-後篇

前回からご紹介している、無理せず快適に暮らしながら節電できる方法「節電リフォーム」。今回は「節電リフォームってなに?~後篇」として、断熱リフォームの方法や住宅の省エネ基準についてについてご紹介していきます。

家庭のエネルギー消費はぐっと抑えるために大切なのが「断熱」。夏涼しく、冬暖かい家にするために、具体的にどんな事をしていったらよいのでしょう。

窓の断熱

家の中で熱の出入りが最も大きい窓。熱は温度の高いところから低いところへ移動して、同じ温度になろうとします。夏には外の熱気が室内へ入り込み、冷房で冷やされた室内の温度を上げ、冬には室内の暖気が外へ逃げてしまうのが「窓」です。断熱材が入っている壁とは違い、窓はダイレクトに熱が伝わる場所。夏場、家の中に入ってくる熱のうち、窓から入ってくる割合は71%、冬に暖房で暖められた空気が窓から逃げていく割合は48%にものぼります。家の中の快適な温度の大半が窓から逃げているということになりますね。ですから、窓の断熱が家全体の断熱に最も効果的だと言えるのです。

断熱方法もいろいろあります。窓にスプレーするだけで断熱効果のあるコーティングスプレーや、断熱シートを窓に張り、シートとその間にできる空気の層で断熱するもの、既存のサッシを生かしたままガラスのみ断熱ガラスに変える方法や、内窓をつけて二重窓にする方法など、手軽にできるものから大がかりな工事が必要なものまでさまざまです。手軽にできるスプレーやシートやフィルムを張るものは費用が安く済みますが、ガラスを変えるものにくらべれば効果も低くなります。しっかりと窓断熱をしたい方にはやはり二重窓がいいでしょう。でも、まずは気軽に自分でスプレーやフィルムなどをホームセンターなどで購入し断熱効果を体験してみるのもいいと思います。

断熱効果が高ければ冷暖房の効きも良く、設定温度を緩めに設定しても快適に過ごせるようになります。消費電力が下がれば契約アンペア数を見直すことも可能になり、さらに節電につながります。

屋根・床下・壁の断熱

窓の次に重要なのが天井、床、壁の断熱。しかし、壁や床の断熱リフォームと聞くとかなりの大がかりな工事と高額な費用を連想してしまいますが、手軽にできるものもあります。たとえば内壁では、断熱・結露防止・シックハウス症候群対策などで注目されている自然素材の珪藻土は、ローラーで塗るタイプや壁紙タイプなどもあり自分でリフォームすることも可能です。

設備の交換

毎日使う住宅設備を省エネタイプのものに交換することで大きな効果があります。たとえば、トイレは節水型便器のものを、お風呂は節水シャワーヘッドに、浴槽を保温効果の高いものを選ぶなどです。初期投資にかかる費用が高くなったとしても、毎日の生活で必ず使う場所での省エネは長い目で見ると大きな節約につながります。また、冷蔵庫や洗濯機など毎日使う家電の見直しも大きな省エネにつながります。家電に関しては、お掃除やメンテナンスで消費電力に差が出るものがあります。たとえばエアコンや換気扇、掃除機などはフィルターや通気口が汚れやほこりで目詰まりすると余計に電力を消費しますので、掃除のしやすさというのも重要なポイントです。家電の買い替えのタイミングの際には、省エネ性能の他に「簡単にマメに掃除できる工夫があるか」も考慮して選ぶといいでしょう。

省エネ基準って知ってる?

住宅には省エネルギー基準という断熱性能の基準が定められています。1999年以降「次世代省エネ基準」という新たな基準が設けられました。高温多湿の夏に風を通すことを重点に考えられてきた古来の住宅事情と異なり、現代は冷暖房があたりまえの時代です。家の作りが変わり、エネルギー効率のよい住宅、断熱性の高い住宅が求められるようになりました。その時代よって住宅に求められていたものが違うので、省エネ基準が異なるのです。

~1979年に建てられた家 (築32年以上) 無断熱、旧省エネ基準以前
1980年~1891年 (築31年~築20年) 旧省エネ基準
1992年~1998年 (築19年~築13年) 新省エネ基準
1999年以降 (築12年以下) 次世代省エネ基準

※出典:尾間 紫「節電リフォームで我慢しない快適な暮らし」
(URL:http://allabout.co.jp/gm/gc/387626/

というように時代とともに基準が変わっています。旧省エネ基準というのは、現在の次世代省エネ基準の1/4~1/5程度、新省エネ基準は1/2程度の断熱性能が満たされていれば基準を超えていたことになります。旧省エネ基準、新省エネ基準までは断熱性能を引き上げて省エネルギー対策を強化したものでしたが、次世代省エネ基準では、個々の住宅の省エネルギー性能を強化するというよりも、住宅の省エネルギーの普及や定着を主眼としたものになっています。この基準をクリアしていくことにより、住宅の省エネ化、スマートハウスなどの普及を視野に入れているものなのです。築年数の古い住宅は、省エネ基準が甘いので断熱の力も弱い場合が多く、冷暖房にかかるエネルギーも多くなってしまいます。ご自宅の築年数はどの基準にあてはまるでしょうか。節電リフォームをお考えの際に参考になさってくださいね。

節電+創エネのバランスが大切

節電リフォームで我慢せずに消費電力を減らすことができたら、次はお家でエネルギーを作り出す「創エネ」が理想です。省エネドットコムでは、電気を「つくり」、「賢く使う」エコライフを実現する「スマートハウス」を分かりやすくご紹介するコンテンツもご用意しています。お考えの際に参考になさってくださいね。

次回は、節電効果を上げるためのステップを詳しくご紹介します!
お楽しみに。

※出典:尾間 紫「節電リフォームで我慢しない快適な暮らし」
(URL:http://allabout.co.jp/gm/gc/387626/




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2013年06月19日(水)

第1回 節電リフォームとは-前篇

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節電リフォームってなに?/第1回 節電リフォームとは-前篇

節約、節電と聞くとなんだか「ガマン」が伴うような気がしてしまいますが、なんでもガマンは長く続きませんよね。
無理せず快適に暮らしながら節電できる方法として注目されているのが「節電リフォーム」です。今月から数回にわたり、節電リフォームについてご紹介していきます。

節電リフォームとは

節電リフォームとは、窓や壁、床や天井などを断熱性の高いものに取り換えたり、暮らしの機器を省エネ製品交換をしたり、暮らしをもっと快適に、エネルギー消費を抑えた暮らしができるようにするためのリフォームです。夏涼しく、冬暖かい気持ちのいい暮らしに加え、エネルギーを自宅で作る「創エネ」設備を加えれば、さらに充実した省エネライフが実現します。

家庭での電気消費量の実態家庭での消費電力の7割が、エアコン・テレビ・冷蔵庫・照明などです。夏の消費電力はエアコンがダントツ1位なのは予想通りですが、実は冬でもエアコンや暖房器具の消費電力がトップです※。夏冬ともに冷暖房に最も電気を使い、快適な生活を望んでいるということです。冷暖房にかかるエネルギーを節約できれば家庭のエネルギー消費はぐっと抑えられます。そのために大切なのが「断熱」。いくら性能のいい冷暖房器具を使っていても断熱がされていない家では、せっかく快適な温度を作り出しても逃げて行ってしまいます。夏涼しく、冬暖かく。では、そのためには家のどこを見直せばいいのでしょうか。
※経済産業省、資源エネルギー庁による家庭の節電対策メニューより引用

窓の断熱
家の中で熱の出入りが最も大きいのが窓です。窓の断熱をおこなうことで、冷暖房の効きも良く、設定温度を緩めに設定しても快適に過ごせるようになります。
屋根・床下・壁の断熱
断熱のポイントはやはり熱の出入りの一番多い「窓」ですが、次に行うべきは天井、床、壁の断熱です。大がかりな物から手軽にできる物まであります。
設備の交換
トイレやお風呂など、毎日使う住宅設備だからこそ、省エネタイプのものに交換することで大きな効果があります。

節電+創エネのバランスが大切

節電リフォームで我慢せずに消費電力を減らすことができたら、次はお家でエネルギーを作り出す「創エネ」が理想です。家庭で電気を作ることができる設備として、太陽光発電や家庭用燃料電池(エネファーム)などが代表的です。どちらも自宅で発電し自宅で使うので送電によるエネルギーロスもなく効率的で、しかもCO2を排出しないクリーンなエネルギーです。電気の自給自足をし、太陽光発電の場合は余った電気は電力会社に売ることができるので、節電意識がさらに向上します。電気を「つくり」、「賢く使う」エコライフが、最近とても注目されています。さらに、つくった電気を「ためる」ことができる家庭用蓄電池なども普及しはじめ、「スマートハウス」として広がりを見せています。エネルギーと向き合いながら暮らす生き方がこれからは求められていくのでしょう。

省エネドットコムでは、「スマートハウス」を分かりやすくご紹介するコンテンツもご用意しています。お考えの際に参考になさってくださいね。

次回は、断熱リフォームの方法や住宅の省エネ基準について詳しくご紹介します!
お楽しみに。




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2013年04月19日(金)

第10回:造園家 古山隆志さん編vol.2

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コジさんエコロジスト対談/造園家 古山隆志さん編vol.1

自然とともに暮らしてきた日本の心を体現する造園家でもあり、ビオトープづくりを通して子どもたちに自然のすばらしさを伝える活動家でもある古山隆志さんをお迎えしての対談第2弾です。

小島:

学校や施設にビオトープを作ることにより、子どもたちにはどんな効果があると考えますか?

古山:
子どもたちにはたくさんの自然を発見してもらいたいと思っています。匂い、触感、生き物の持つ力を自らで感じてもらいたいですね。
古山:

身近な自然体験から命の大切さを学び、友情を育み、やさしい心をもって欲しいと思います。生き物が集まるところには人も集まります。学校に作ったビオトープには子どもだけでなく、先生たちもほっと一息つきに足を運ぶのをよく目にします。年配の方からは子供の頃に見た風景を思い出し懐かしいと言われますね。子どももお年寄りも、家族間の話題としてビオトープは最適なのではないでしょうか。季節とともに移り変わる自然の様子、訪れる生き物たちが話題であれば年齢も性別も飛び越えられて会話が弾むような気がします。

小島:

どんなことを子どもたちに伝えていきたいとお考えですか。

古山:

どうしたらみどり豊かな自然を未来に残すことができるのかと、自然の生態系を考えることができる大人になって欲しいと思います。次世代にみどりを残すためにできることを、身近なことから実践していける人になってほしいですね。消費型の社会から循環型の社会にシフトさせ行動して欲しいと思います。そのためにも、ボランティア活動を通してもっと子どもたちに発信し続けていきたいと思っています。

小島:

身近なことで実践するというのは、例えばどのようなことでしょうか。

古山:

そうですね、例えば雨水利用などですね。杉並区を流れる善福寺川をみどり豊かな里川にかえようというプロジェクトが動き出しました。この川は都市河川によくあるコンクリートで囲まれた川で雨が降ると排水路と化します。そして降水量が増えると下水が流れ込んでくる「合流式」の河川です。大雨の後にはトイレットペーパーが引っかかっていたりしますから、水質悪化には住民も苦慮しています。工学的に川の構造を変えるということはもちろん進めてほしい事ですが、
大雨の時に一気に川に水が流れていかないように、雨水を貯める工夫や土に浸透させるような工夫は自分たちにもできることだと思います。

雨樋を排水管ではなく庭に向け、雨水を地面に浸透させることこなどは、個人でもできることですね。すると川だけでなく、周辺のみどりの環境も良くなるんです。
雨水を利用した小さな水辺をつくるとメダカやトンボ、小鳥も集る場所になります。子どもたちも覗き込める水辺がたくさんできるといいなあ。

ところで、こじさんは太陽光発電という自然エネルギーの力をビオトープの中で利用できるとしたらどんなことがあると思いますか?

小島:
太陽光発電は電気をつくるシステムですから、電気でできることならなんでもできると言えますね。照明はもちろん、水路の水を流すことや水の浄化なども可能だと思います。
小島:

天気に左右されるので、雨の日や夜間は動かない可能性があるというネックはありますが、それも自然エネルギーゆえであると受け入れるのも、ビオトープのような環境では可能かもしれませんね。クリーンエネルギーですから、ビオトープのような環境でもっと活用が進むことを期待しています。

最後に、ビオトープや環境貢献に興味ある方にメッセージをお願いします。

古山:

生き物が集まる木を一本植えるだけでも、「みどりのベルト」をつくる第一歩になると思います。観葉植物ではなく、生き物が集まる植物です。野鳥が好きな実のなる木、チョウが集る食草や蜜源となる草花、浅い器に水を張っておくだけでも小鳥が水を飲みに来てくれます。その小さなみどりの点と点が結びついて大きなみどりの面になっていくとイメージしてほしいですね。
そんな生き物たちの憩いの場をいっしょにつくっていきませんか?そしてみどりでいっぱいの未来をつくっていきましょう。

小島:

古山さん、どうもありがとうございました。小さなみどりの点と点が大きなみどりのベルトになってひろがっていくのが想像できました。自分でできることを楽しんで実践していきたいと思います。

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2013年03月27日(水)

第10回:造園家 古山隆志さん編vol.1

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コジさんエコロジスト対談/造園家 古山隆志さん編vol.1

今回は、自然とともに暮らしてきた日本の心を体現する造園家でもあり、ビオトープを育てることを通して子どもたちに自然のすばらしさを伝える活動家でもある古山隆志さんをお迎えしての対談第一弾です。

小島:

初めに「古山庭苑」での庭づくりの理念をお聞かせください。

造園家 古山隆志さん
古山:
日本には四季折々の自然を上手に取り入れて暮らすというすばらしい文化があります。その心を忘れない、自然を生かした庭づくりをモットーにしています。
【古山さんプロフィール】
古山隆志(ふるやま たかし)
造園家

CF制作会社勤務などを経て、造園家として「古山庭苑」を設立。以来、個人邸の庭づくりや学校などのビオトープの設計、施工を手掛け、手入れなどのアドバイスも行っている。 ボランティアで学校ビオトープの維持と管理について児童・生徒・先生方へのアドバイスや、東京都杉並区のビオトープや公園など、地域の自然環境に関するNPO団体に多数所属し、みどりを地域に広げる活動を幅広くおこなっている。
ホームページ:http://furuyama-teien.jp/
古山:

大きな庭でなくても、実現できる和の庭、坪庭に生き物たちが息づくような工夫をしたり、ちょっとした野菜作りができるキッチンガーデン、庭がなくてもみどりを感じられるベランダや屋上庭園なども作ったりしています。また、小学校や幼稚園の校庭に水辺や原っぱを作ったり、マンションの緑地をプロデュースしたりもしています。生き物たちが集える「ビオトープ」を、家庭の庭や学校、公園など様々な場所に提案しています。

小島:

「ビオトープ」と言うと公園などの大きな場所を想像していましたが、個人のお宅や学校などにも提案されているのですね。

古山:

「ビオトープ」とは「ビオ」=生き物、「トープ」=場所というドイツ語で「生き物が暮らす場所のこと」です。ビオトープガーデンでは多様な環境がありたくさんの生き物が集ってくる庭が理想ですが、お客様がどんな生き物を呼びたいのか、どんなことを楽しみに暮らしたいのかじっくり話し合い、生き物の気持ちになって庭づくりをしていきます。
野鳥を窓辺に呼びたい、バタフライガーデン、メダカやトンボの水辺などいろいろです。

そして、小さなビオトープにそれぞれ別々の役割があり、空から見たときに点と点の庭のみどりがつながり大きなビオトープになっていればいいと考えています。難しく考えることはないのです。ベランダのプランターに小さな水場を作るだけでも野鳥にとっては休息の場所になります。キッチンガーデンを作ると、チョウや虫に食べられてしまうということもありますが、少しだけ生き物たちに分けてあげるというように視点を変えると自然を身近に感じる暮らしをもっと楽しめると思いますね。

小島:

出張剪定講習を行っているということですが、どのようなサポートをされているのですか?

古山:

最近はご自身で庭の手入れを楽しみたいという方が増えています。自治体からの要請で「剪定講座」をしたこともあるのですが、その場合は公園や植木溜めのような場所で行います。すると参加者の方は緊張したり遠慮したりで、なかなか思うようにいかないことが多いんですよね。やっぱり自分の庭でやってみることで、大胆にもなれるしゆったりとした気持ちで楽しむことができると思い、お宅に出張しお手伝いを始めました。お客様と庭を通して触れ合う時間は私にとってかけがえのないものです。
メジロやシジュウカラもいつも羽を休める枝が切られるのが心配なのか見に来たり、虫が動き出しますのでエサ探しに集ってきます。、切り口から溢れる水滴も飲みにきたりもします。それを見ながらお客様と休憩を取るのは、本当にいい時間ですね。お客様に喜んでいただき、笑顔をお土産に帰るのがなによりの幸せです。

小島:

庭をつくるだけでなく、その後の手入れを教えるということが本当の庭づくりなのかもしれないですね。

古山:

そうですね。庭づくりはお客様といっしょに育てるというその過程も大切です。私はよく、手入れの最後に穴を掘って差し上げるんです。これから一年分の腐葉土などを溜める穴です。以前は焚き火をして枝を燃やし、その灰もいい肥料として土に帰っていったのですが、近頃は火を焚くことができませんので、、穴を掘り落ち葉を土に返し豊かな土をつくることも庭づくりの一つだと考えます。ミミズが暮らすふかふかの土を作ると植物がよく育ち、生き物が集まる。ビオトープの庭づくりには欠かせないことです。

小島:

古山さんが庭づくりの仕事に関わるようになったきっかけは何だったのですか?

古山:

造園の仕事を始める前は、CF制作会社でプロダクションマネージャーとして働いていました。その時に、ムツゴロウさん(畑正憲さん)の監修で北海道で動植物の生態を2年にわたり撮り続けるという仕事に携わりました。子供の頃から生き物が好きだったのですが、その2年間の自然に囲まれた暮らしがとても感動的で東京に帰ってきてからも自然や生き物を追い求めるようになりました。そして、暮らしの中に自然を呼び込む手伝いをしたいと考えるようになり、都会の自然を育てる仕事として「庭師」を選択しました。といっても簡単に庭師になれるわけではないので、12年余り修行をしましたね。

その頃に、子どもたちが過ごす場所に、生き物が集る「ビオトープ」を作りたいと考えるようになり、学校ビオトープづくりの提案をしてもなかなか受け入れてもらえず、理解はされても実現しないというジレンマを抱えていましたが 学校にビオトープができないのなら 公園にビオトープをつくり子どもたちが身近な自然を発見や体験できる場所にできないだろうかと考え、「杉並区立柏の宮公園」の住民参加の公園づくりワークショップに参加しました。同じ思いで集った仲間たちとビオトープを育てるボランティア活動を始めました。
最近では学校側から依頼をされることもあります。時期が来て、循環型社会への理解が深まってきたのだと実感しますね。

小島:
環境問題といえば、90年代は温暖化、その前は公害。2000年代になり「生物多様性」という言葉が出てきてビオトープも知られるようになりましたよね。
小島:

かつては絶滅が危惧される動植物の保護という限られた問題に視点が向けられていましたが、多様な生物が自然に与える影響という大きな視点で考えられるようになりましたね。

古山:

絶滅していく生き物だけが大切なのではなく、身近にいる生き物すべてに意味があり大切な役割を担っているのだと、子どもたちへの教育も浸透してきたように思います。

小島:

古山さんはボランティア活動で、学校にビオトープを作る活動なども行っているそうですが、どのような活動なのか教えてください。

古山:

私が参加している「ビオトープネットワーク杉並」での活動は、都会から姿を消したトンボやチョウ、メダカやカエルなどの生態系の保護と再生を行い、子どもたちに「自然体験」ができる場を提供しています。子どもたちには、身近な自然を体験し小さな命の大切さを学ぶだけでなく、他人への思いやりの心を学ぶ場になってほしいと思っています。例えば、飼っていたコイやザリガニ、ミドリガメなどを水辺に放してしまうと、それらが増えて在来の植物や生き物が食べ尽くされてしまい、そこにあった生態系が崩壊します。それを子どもたちにも知ってもらい、投げ込まれてしまった外来種を捕獲するということも活動の一つです。人間の身勝手な行動が、生き物たちの命を奪うことになることを教えることも大切ですよね。

古山:

それから、「みどりの救出」と呼んでいる活動があるのですが、建物を建設したりするときに一旦その場所を更地にしますよね。その時にそこにあった「みどり」を学校や公園、ご近所の方に、里親になってもらい自然を再生する取り組みです。そこに息づいている下草や、木を土ごと掘り上げて子どもたちと学校などへ移植し育てるということにより、みどりをリユースして命をつないでいけることを知ってもらえると思います。植物は育った場所で残せるのが一番いいのですが、その「みどり」を再利用することにより別の場所で新しいビオトープが生まれます。一つとして消される「みどり」は存在しないのだと思いますね。

ひらがなの「みどり」という文字は植物だけでなく、生き物、土、水、空気 そして太陽の光など自然の要素の全てを表すものとして思いを込めて使っています。

小島:

子どもたちにとっても、とても貴重な経験になることでしょうね。

古山:

子どもたちといっしょに行う活動としてもう1つ、「ヤゴ救出作戦」というものがあります。これは夏のプール学習が始まる前、プール掃除をしますよね。プールに生息しているヤゴたちは流され死んでしまいます。その前にそこに生息しているヤゴなどの生き物を救出するというもので、3.4年生の授業で行なうことが多いですが、土曜学校などの企画で大人も参加してもらい親子で体験できる自然体験としても人気があります。シオカラトンボやアカネ系が大半ですが、ギンヤンマがいるプールもあります。ヤゴは教室で観察したり、持ち帰り親子でヤゴからトンボに羽化するところまで観察することができたりするので、都会の一角とは思えないほど十分に感動できる自然体験になっています。

小島:

それまではただ失われていた都会の「みどり」にもう一度命を吹き込む活動と言えますね。

それもビオトープのネットワークがあるからこそ実現することですよね。ビオトープが増えていくと管理出来る人間を育てていくことも課題になるのではないでしょうか。

古山:

やはりどんな活動でも言えることですが、最後は人と人とのつながり。コミュニケーションを大切にし、楽しく活動していくことが活動そのものの普及につながるように思いますね。

自然を身近に感じながら暮らすこと、生き物と共存する暮らしを提案する古山さんの庭づくりに共感するところがたくさんですね。
次回はビオトープ作りのボランティア活動について、もっと掘り下げてお聞きしたいと思います。お楽しみに!
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2013年01月25日(金)

第9回:NPO法人「そらべあ基金」箕輪弥生さん編vol.2

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コジさんエコロジスト対談/NPO法人「そらべあ基金」箕輪弥生さん編vol.1

今回は、再生可能エネルギーの普及啓発や環境教育活動を展開するNPO法人「そらべあ基金」より箕輪弥生様をお招きしての対談、後篇です。

小島:

「そらべあ基金」では、箕輪様はどのようなお仕事をされていますか?

箕輪:

役職は「理事」をしておりまして、「そらべあ基金」の方向性を決めるディスカッションをしたり、このように「そらべあ基金」のことを紹介するようなお仕事や、「そらべあ発電所」の贈呈式に行って話をしたり、いろいろですね。私自身が環境ライターとして仕事をしているので、DVDなどコンテンツの制作にもかかわったりします。

小島:

環境ライターとしてもご活躍されているのですね。具体的な活動を教えていただけますか?

箕輪:

雑誌や新聞、webに記事を書いたり、書籍を出したりしています。新聞 では毎日新聞に「そらべあ」がキャラクターになった「水と緑の環境本部」という部署があるのですが、そこが発行している「マイeco」という環境新聞で連載をしていました。主に「暮らしと環境」ということをテーマにすることが多く、節電・省エネや、自然エネルギーのある暮らし、身近にできる発電など、一般の方にわかりやすく書く事を心がけています。

取材をして記事をまとめるという仕事が多く、ここ数年は風力やバイオマス、太陽熱や地熱、小規模水力など自然エネルギーを取り上げることが増えてきました。日本はまたまだ眠っている自然エネルギーがたくさんあります。

例えば温泉熱で発電できる「バイナリー発電」などは80?150度の蒸気や熱水を熱源としてアンモニアなど沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてタービンを回し発電するのですが、小規模な蒸気・熱水での利用が可能なので、これまでの大掛かりな地熱発電と違って排熱や無駄な余熱を使って発電できるのでさまざまな場所で普及していく可能性を秘めていると思います。

また、水が豊かな日本では、小水力発電も期待できる分野だと思います。山梨県の都留市では小水力を町づくりの大きなシンボルにしていて、視察や観光の目玉になっています。小水力発電には、太陽光と違って一日中発電できるというメリットがあります。かつては、川の水利権があり導入に時間がかかったのですが、規制緩和により手続きなどが簡素化されたようです。小水力というのは、実はエネルギー利用率が50%以上と、太陽光と比べても格段に高い、効率のいい発電方法です。まだまだ眠っているエネルギーを、多くの方に知ってもらいもっと利用できるように、自分の原稿が何かの力になればいいと思いますね。

小島:

震災以降、太陽光発電は注目度が上がり、これからは我々のような企業や業者ががんばってさらに普及させていかなければならないと思いますが、太陽光だけではエネルギーのすべてをまかなえませんから、まだスポットのあたっていない太陽光発電以外の自然エネルギーの分野をもっと盛り上げて、日本のエネルギーを支えていけたらいいですよね。

箕輪:

先日、デンマークのロラン島という小さな島に取材に行ってきたのですが、ここはかつては造船業の島でしたが衰退し、自然エネルギーの島として生まれ変わった島なのです。風力はもちろん、ゴミや木材からも熱やエネルギーを作っていました。発電時に出る熱も無駄なく利用していて、勉強になることばかりでした。日本で捨てているものでエネルギーを生み出している。「日本はなんてもったいない国なんだろう」とつくづく考えされられましたね。例えば、この冬も節電と言われている北海道では、地熱もあればバイオマスだって使えるわけです。電気だけがエネルギーではないということにもっと目を向けて欲しいですね。

小島:

日本は熱エネルギーの利用は遅れていると言えますよね。確かに熱には回収が難しい、貯めるのに工夫が必要など課題もあるのですが、利用できる可能性は大きいですよね。
箕輪様はご自宅も太陽熱利用のエコハウスだと伺いましたが。

箕輪:

OMソーラーを組み込んだ、太陽熱を取り入れた住宅に住んでいます。かつては私も建売の住宅に住んでいました。工場で作ってネジで止めるだけ、速さと安さがもてはやされた時代の産物のような家で、例えば旅行などで数日空けて帰ってくるとなんだか目がチカチカするような化学物質が当たり前のように使われていて、半地下は湿気がすごくカビに悩まされていたこともありました。当時はマーケティングプランナーという仕事をしていて、大量生産大量消費を後押しするような広告を作り、消費を勧めることが自分の仕事でした。しかし私自身はそのような暮らしを望んでいたわけではなかったのです。確かにマーケティングプランナーという仕事は、やりがいもあり面白い仕事ではありました。でも仕事しながら、個人的にはこの商品を私は選ばないかもしれないという葛藤を常に抱えていたことも事実です。そんな反動だったのかもしれません。暮らしをきちんとしたいと思い、自然を取り入れた、日本の風土にあった家に住みたいと思い、当時補助金が出ていたこともあり、暖房と給湯を太陽の熱を利用して取り入れられるOMソーラーの設備を組み込んだ家を建てました。OMソーラーの暖房は、屋根についた集熱パネルで暖められた空気がダクトを通って床下に送られ、床の通気口から暖かい空気がユルユルと出てきます。外気を取り込んでいるので自然に換気にもなり、家の中でも心地よい空気が漂っているように感じます。給湯に関しては春夏から秋は十分太陽熱でまかなえるほどパワーがあるので、非常に合理的なシステムだと思います。日本人は、自然を取り入れて外とつながりながら暮らすのがとても得意な民族です。その点からもOMソーラーは日本人に暮らしに合うような気がしますね。

エコハウスというのも最近流行ってきていますが、実際取材してみると太陽光パネルは載っているけれど断熱がきちんとしてなかったり、壁紙にビニールクロスを使っているなど、矛盾を感じることもありますね。我が家は壁には珪藻土を塗っています。湿気を吸ってくれて乾燥してくると湿気を吐き出し快適な湿度を保ってくれます。加湿器も除湿機も電気を使いますから、その点でもメリットがありますよね。自然のものは、優れた力を発揮するものがとても多く、体にも環境にも負担がかかりません。少しでも多くの方が、環境に優しく快適な暮らしを選んでいただきたいなと思いますね。

コジさん
小島:
そういった矛盾や、本当に望ましい暮らしと環境についてもっと広めていくためにも箕輪様にはどんどんご活躍いただきたいですね。太陽熱利用の暮らしをされていますが、太陽光発電についてはどのようにお考えですか?
箕輪:

先日、「そらべあ基金」で「太陽光パネルの手作りワークショップ」を行った際に、私も自分で作ってみました。小さなパネルなのですが、今は自宅での充電関係はほとんどまかなっています。配線などがむき出しのいわゆる装置の状態なので、晴れている朝にベランダに出してお天気の悪い時にはしまうという、あまり便利な状態ではありませんが(笑)、携帯や主人のひげそりなど十分に充電できています。この一台が自宅に来てから、とても安心感があるので実は少し驚きました。何かあったとき、停電や非常時でも電気が使える、こんな小さなパネルが一枚あるだけでも気持ちに余裕が出来ましたね。

我が家は、屋根には太陽熱のシステムを載せていますし、一部緑化もしているのでもう太陽光発電のスペースがないんです。でも小さなものでも、最低限の電気が使えると思うと心強いですよね。実際に、太陽光発電を取り入れたいと思っていても、屋根に乗らない、集合住宅であるなど、諦めている方は多いですよね。

小島:

そうなんですよ。ベランダに引っ掛けられるという太陽光発電システムも存在するにはするんですが、まだ出力の割には価格も高く、なかなか広がりを見せませんよね。太陽光発電のよさは、自分で電気をつくることによって意識が変わるということなんです。自分の掌の中にエネルギーがあるという感覚が大事で、一方的に受け取るものではなく、自分で作り出して好きなように使うという、そういう感覚をもってもらうのには最適だと思います。ですから、出力は必ずしも大きくないかもしれませんが、どんな住宅でも気軽に取り入れられるような製品が開発されれば、日本のエネルギー、環境問題はもっと良い方向に進んでいくと思いますね。今は、固定価格買い取り制度によって大規模なシステムへは優遇されていますが、もっと小規模なシステムの開発や設置にも国や企業が力を入れて欲しいと思います。

箕輪さん
箕輪:
マンションなどでは屋上にパネルを設置して、共同スペースの電気をまかなうというタイプのものはありますが、やはり個々のお宅で電気を作らないとひとりひとりの意識を変えるのは難しいでしょうね。
小島:

太陽光がある暮らしには、電気の使い方が変わるという相乗効果があると、多くのお客様から伺います。1キロワット設置の方と4キロワット設置の方と、発電量は違っても節電量はほぼ同じなんです。ですから、小さなシステムだからといって諦めずに、どんどん設置に前向きになっていただきたいと思います。節電はすぐに効果が出ますし、だれでもできることばかりです。太陽光でなくても小水力でもなんでもいいのです。エネルギーを作り出してコントロールする。それが意識を変える方法だと思います。

最後に、太陽光発電や省エネに興味のある、省エネドットコムのお客様へ これからの省エネ・環境対策に対するアドバイスをお願いします。

箕輪:

日本には昔からの暮らし方として、通風をよくして外気と繋がりを持つというのがあります。例えば京都の町家などがとてもいい例だと思いますが、風を上手に通し採光にも優れ、中庭に水を撒けば気化熱で気温が下がるなど、所々に自然の力を利用して暮らしていました。自然の力を利用して環境に負荷をかけずに快適に暮らす「パッシブハウス」がこれからは求められていくのではないでしょうか。ですから、太陽光発電を設置したからといって、冷暖房を使いたいだけ使うというのではなく、自然の熱や風を取り入れながら最小限のエネルギーを太陽光発電などで補うという暮らしが望ましいのではないかと思います。

それから、家庭の冷暖房の削減には住まいの断熱がかなり有効だと思います。私も住宅エコポイントがあった時に家の窓を二重サッシに変えました。やはり暖房や冷房の利きが違いますね。熱は窓から入ってくるし、逃げても行きます。エネルギーにだけ頼るのではなく、どうしたらエネルギーを使わずに済むかを、探すことが大切なのだと思います。それから、家庭でも企業でも、電気に頼りすぎずに自然がもたらすエネルギーを上手に取り入れて、快適に過ごすということを考えて欲しいですね。

小島:

ありがとうございました。前編では「そらべあ基金」の活動やポリシーを。後編では箕輪様自身の活動やお考えをお聞かせいただきました。どちらも、環境やくらしが、こどもたちの未来につながるのだという一本の信念に貫かれていることに感動しました。本日は本当にどうもありがとうございました。

箕輪さん&コジさん
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2012年12月26日(水)

第9回:NPO法人「そらべあ基金」箕輪弥生さん編vol.1

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コジさんエコロジスト対談/NPO法人「そらべあ基金」箕輪弥生さん編vol.1

今回は、再生可能エネルギーの普及啓発や環境教育活動を展開するNPO法人「そらべあ基金」より箕輪弥生様をお招きしての対談です。「そらべあ基金」の理事として、環境ライターとして、そしてひとりの人間として、自然エネルギーや環境、未来についてお話いただきました。

小島:

まずは「そらべあ基金」について教えていただきたいのですが、「そらべあ基金」とはどのような団体なのでしょうか?

NPO法人「そらべあ基金」箕輪弥生さん
箕輪:
「そらべあ基金」は「そら」と「べあ」というホッキョクグマの兄弟が、地球温暖化によってどんどん住みにくくなり、親子がはぐれてしまうという1つのストーリーをテーマにして子どもたちに環境のことや、温暖化のことを考えるきっかけを与えていこうと始まった、環境団体です。
【箕輪さんプロフィール】
箕輪弥生(みのわ やよい)
環境ライター・マーケティングプランナー

立教大学卒業後、広告代理店勤務などを経て、1989年よりマーケティングプランナーとして独立。以来、メーカー、流通系のプランニングを中心に、広告・販促・商品企画・イベント企画・情報誌執筆など幅広く参画。
現在は、「暮らしと環境」をテーマに、記事やコラム,書籍の執筆、商品開発、環境学習プログラム企画など、環境関連のコミュニケーションやマーケティング戦略に幅広くかかわっている。
自身も自然エネルギーや雨水を利用したエコハウスに住む。

著書に「節電・省エネの知恵123」「環境生活のススメ」(飛鳥新社)など。

【そらべあ基金】
再生可能エネルギーの普及を推進するNPO法人「そらべあ基金」のサイト。
ホームページ:http://www.solarbear.jp/
箕輪:

「そらべあ基金」には2つの大きな柱があります。1つが太陽光発電などの再生可能な自然エネルギーの普及啓発、もう1つが環境教育です。特徴は、子どもを対象とした活動が中心であるということです。具体的には、全国の幼稚園や保育園に太陽光発電を設置する活動、そして「そらべあ」の絵本やDVDを使っての環境教育を推進する活動などが挙げられます。

小島:

では、まずは「そらべあ基金」がどのようにして始まったのか教えてください。

箕輪:

そもそも、温暖化防止に力を入れ始めた東京都が、NPOと協働して何か環境プロジェクトを一緒にやろうとしたのが始まりです。お台場の潮風公園に「ひだまり?な」という太陽光発電の施設を、東京都が場所を提供し「エコロジーオンライン」というNPO法人が企業の協賛を集めて作りました。

その後、施設だけ作って終わりではなく、もっと普及させていこうと、キャラクターを作ることになりました。それが「そら」と「べあ」です。このキャラクターは「かとうしんじ(Shinzi Katoh)」さんという著名なイラストレーターにご協力頂き、他にも多くの方にボランティアで参加いただいて、ストーリーを練り上げ、絵本を作り、サイトやコンテンツを作りました。子どもたちに愛されるキャラクターを使って、地球温暖化のことを知らせていこうとできあがったのが、「そらべあ」の物語です。

「そらべあ」のストーリー
地球温暖化によって氷の大地がさけ、お母さんと離れ離れになってしまったホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」。泣き止まない弟「そら」を前に、絶対にお母さんを見つけ出そうと決意する兄「べあ」。でも、「べあ」は気づいてしまうのです。氷の大地が溶けていくのを自分たちではどうすることもできないことを・・・。

今でこそ環境をテーマにした寓話は数多く存在しますが、2006年当時はまだほとんどありませんでした。シンプルな内容ではありますが、最後に「このままでいいの?」という問いかけで終わらせていることにより、受け取り手によってストーリーがどんどん膨らむという効果があるようです。幼稚園や保育園で紙芝居をしてくれたり、大学生が演劇のシナリオに使ってくれたりと広がりを見せています。
「そらべあ」のキャラクターは大きな反響があり、企業等から継続的な支援を受けることができそうでしたので、2008年に正式にそらべあ基金としてNPO法人となりました。

小島:

子どもを対象とした環境教育というのは、とても大切ですよね。子どもたちは素直に受け入れ、考え、大人にもしっかりと伝えていこうとする。大人の意識を変えてしまうことだってあるかもしれませんよね。
かわいいキャラクターですが、子どもたちの「そらべあ」のキャラクターへの反応はどうですか?

箕輪:

幼稚園や保育園に太陽光発電を設置した際に「そらべあ発電所贈呈式典」を行っており、その際に「そら」と「べあ」の着ぐるみが登場するのですが、子どもたちには大人気ですね。ふわふわで気持ちのいいオーガニックコットンを使った着ぐるみなので、子供たちもスリスリしたり、抱きついたり、大騒ぎになります(笑)。

「そらべあ」には「この涙を止められるのは あなたです」というキャッチコピーがありまして、涙がついたキャラクターなんです。子どもたちは「どうして泣いているの?」と必ず問いかけてくれます。「氷がとけて、お母さんとはなればなれになったんだよ」と、「そらべあ」のストーリーを語りかけるきっかけになっています。こどもたちの「どうして?」「なんで?」に答えていると、「どうしたら泣き止むの?」「どうすれば氷がもどるの?」という問が生まれてきます。

子どもたちにできることはシンプルなことしかないのですが、「無駄な電気を消しましょう」とか、「ものを大切にしましょう」とか、自分の行動が「そらべあ」を助けることにつながると教えると、素直に受け入れてくれますね。実際にホッキョクグマが厳しい状況にあることは多くの方がご存知だと思います。夏のあいだは氷がとても薄くなり、毎日約150kmを3?4日泳ぎ続けないと氷の大地に届かない。母親グマはどんどん痩せて子供の数が激減しているのです。「そら」と「べあ」のお話は、遠く離れたところで起こっている本当のことなんだよと教えると、子どもたちはとても驚きますね。

小島:

子供たちの反応をダイレクトに感じられる「式典」はとてもいい取り組みだと思います。当社も、子供たちへのアプローチはとても重要視しています。「うちエコ診断」という家庭のCO2排出を診断し、上手に減らすための対策を提案する取り組みが環境省の事業として行われていますが、これは今までの一方的なエコ対策の情報とは違って、それぞれの家庭のライフスタイルに応じてエコを提案するというものです。

例えば、車を多く使い、在宅時間の少ない人に照明器具の取替を勧めても仕方ありませんよね。そのアンケートが、エアコンを何時間つけているか、テレビは、照明は、と答えていくものなのですが、この子どもバージョンを当社も参加して開発しました(うちエコキッズ)。ゲーム形式になっていて、氷の上にペンギンたちが乗っている画面が現れます。そして遠くに子どもたちの暮らす家があります。その家で、家電の種類を選び、使う時間を選ぶと・・・。どんどん電気を使っていくと氷が溶けてペンギンたちは海に落ちてしまいます。電気を使うのをやめるとまた氷がもどっていくという内容になっています。

単純なことなのですが、子どもたちが暮らす環境が北極の氷と実はつながっているのだというイメージを持ってもらうにはわかりやすい内容ではないかと思っています。環境教育と一言で言っても、幼稚園児や保育園児と小学生では内容に大きな差があると思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

箕輪:

小学生向けには、DVDを作っています。主な内容としては、第一章が「そらべあ」の絵本のストーリーをもっと膨らませ、小学生でも見ごたえのある3DのCGアニメーション。第二章で地球温暖化の影響を紹介し、第三章では地球温暖化を防ぐ再生可能エネルギー、太陽光や太陽熱・風力・バイオマスなどの自然エネルギーの事例を紹介、第四章で身近にできるエコアクションを年齢別に紹介しています。全国の小学校に配布しており、環境の授業の教材として役立てていただきたいと思っています。
小学校では総合学習などでかなり環境のことを学んでいます。かなり詳しい話も、クイズ形式など楽しめるものにして子どもたちにより深く掘り下げて考えてもらうきっかけになればと考えています。

コジさん
小島:
「そらべあ基金」では東日本大震災の被災地支援活動も行っているようですが、どのような活動をされているのですか?
箕輪:

20Wのパネルを250枚搭載した5kWの発電が可能なソーラーパワートラックがあるのですが、そらべあ基金では多くの企業や団体、個人の方々からのサポートもあり、昨年度は6回ほどそのソーラーパワートラックを使って被災地に支援に行きました。電気がまだ通っていない頃に被災地に物資を積んで第一弾は3月24日に到着しました。もっと早く行きたかったのですが、高速道路に規制がかかっていて許可が出るまでに3?4日もかかりました。

ソーラーパワートラックは、晴れていればかなり発電するので、避難所の方々の情報家電や小型家電の充電はもちろん、テレビの放映などで情報を伝えることができました。避難所で親の帰りを待つ子供たちに、少しでも笑顔になって欲しいとゲームやアニメなどを放映し、電気が通ってからは、パフォーマーを連れて元気になるようなパフォーマンス、子供たちのサッカー教室、体の温まる食事の炊き出しなどを行いました。子どもたちのために何ができるか、考え続けた一年でしたね。

小島:

ありがとうございました。「そらべあ基金」は、子供たちの未来を最も大切に考えているということが、伝わってきました。一般の方が参加できる方法がありましたら教えてください。

箕輪さん
箕輪:
サポーターシステム制度というものがありまして、「サポータークラブ」に入会するとバッチがもらえて、いろいろなお手紙が届きます。
箕輪:

個人の方、企業からのサポートも受け付けており、会費が再生可能エネルギーの普及活動や環境教育のために使われます。また、「そらべあ」のキャラクター商品を、作者である「かとうしんじ(Shinzi Katoh)」さんの会社が販売していまして、それを購入頂くと収益の一部が「そらべあ基金」に入る仕組みになっています。どなたでも、簡単に地球温暖化防止に貢献できると思います。

小島:

環境活動に一歩踏み出すのは、敷居が高いと感じる方も多いかもしれませんが、どんな活動への参加も実は案外簡単なことだったりするものですよね。ぜひ多くの方にご参加いただきたいですね。

箕輪さん&コジさん 次回は、箕輪様ご自身の活動などを詳しくお聞きする予定です。お楽しみに!
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2012年10月29日(月)

第8回:「ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社」代表取締役社長 森上寿生さん編vol.2

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コジさんエコロジスト対談/:「ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社」代表取締役社長 森上寿生さん編

「世界の全ての家庭・事業所に太陽光エネルギーを」目指し、IT技術を活用した太陽光エネルギーの普及・拡大、ライフスタイルの提案を行う、ソーラー・エナジー・ソリューションズ株式会社より代表取締役社長 森上寿生様をお迎えしての対談、後篇です。

小島:

御社の具体的サービスを教えていただけますか?

森上:

一般ユーザー様向けコンテンツとして「スマートハウス」というWEBサイトを運営しています。太陽光発電に関する情報提供、航空写真診断ができるツール、最近では蓄電池の情報を加え、トータルで「スマートハウス」を目指しましょうと呼びかけています。

「スマートハウス」というのは、エネルギーの自給自足ができる家のことです。すでに太陽光発電を設置している方には、会員制サービスも提供しています。
販売店様向けには、業務支援サービスの「ソーラーマスター」(太陽光発電システムを販売する企業がお客様へ提出する提案資料や各種申請書類を効率的に作成するサービス)を提供しています。こちらは現在までで180社あまりのご契約をいただいています。

また、省エネドットコムの「ニコそら診断」でもご利用いただいている航空写真診断(航空写真でご自宅を見つけて、クリックするだけで発電量、家計貢献金額、補助金情報も一目でわかります。)をご提供するサービスも行なっています。

小島:

森上様は今後の太陽光発電の市場はどう変わっていくと思いますか?

森上:

東日本大震災をきっかけに太陽光発電に注目が集まりましたが、実はそれ以前から市場は拡大していました。震災の影響でそのスピードが加速したのは事実で、舵取りが大きく変わったように感じています。家庭用も産業用もまだまだ市場が拡大していくのは確実でしょう。しかし競争が激化し、ビジネスとしては厳しい市場になっていくでしょうね。

小島:

新規参入の会社の顔ぶれも様々になりましたからね。金融系の会社やリース会社などが、取扱商品のうちの一つとして太陽光発電を販売し始めました。太陽光発電は売って終わりの商品ではなく、工事があり、それぞれのお宅に合わせたカスタマイズが必要な製品です。販売窓口としてのみ機能し、最終的なエンジニアリングはすべてプロフェッショナルな人たちにまかせてしまうというやり方と、これまでのように最初から最後まで責任をもって販売する我々のような専門店と、同じように競争していくのですから、ビジネスとしては厳しい局面を迎えることは間違いないでしょうね。

森上:

拡大する市場でいかに売上を利益につなげていくかが重要です。それからアフターフォローなど質のいいサービスでいかに差別化していくか。パネルの品質は国内製であればそれほどの差はありません。価格はもちろん大切ですが、パネル自体の価格というよりも、施工やサポートなどの費用が安すぎても不安がありますから、やはり設置後も何があっても最後まで面倒見ますというような安心感をユーザーは求めるようになると思いますね。

小島:

そうですね。20年、30年、それ以降もきちんと発電してくれるのか、安心して使えるのか。その不安を解消することが我々に求められていることではないでしょうか。

森上:

電力の固定価格買取制度が導入されてから銀行などの金融系の会社やファンドを持っている企業などの参入が著しくなっています。金融系の会社が動くと保険会社もリスク回避商品を売り出します。太陽光をはじめとする再生可能エネルギーに対応した保険商品が出始めましたし、金融系の会社は保険とセットにして売り出すことができるという強みがありますからね。

小島:
金融系の会社の参入は、その産業が爆発的な広がりを見せるということを示唆しています。しかし、新規参入の影には必ずしも技術のプロが関わっていない場合も多いということを、消費者に伝えたいですね。太陽光発電に関してはまだまだ情報の格差が大きく、ユーザーは電気に関して素人である場合が多いため、販売担当者が販売を取り次ぐだけで何もわからないとしたら問題が起きない方が不思議です。我々のような専門店には、プロフェッショナルとして正しい情報を提供し、誠実な仕事をしていく使命があると思いますね。
森上:

太陽光発電の根本は「エネルギーを生む」ということにあります。エネルギーを地産地消することが最も効率的なエネルギー消費の形です。再生可能エネルギーは、地産地消の他にも地元の雇用促進にもメリットがあるとして、多くの地方自治体が取り組み始めています。しかしそのための技術習得や、それを認める資格制度などが確立していないために、誰も監査できず責任もって管理できないのが現状です。メーカーではそれぞれ施工資格があり、国でも工事施工資格制度を作る方向で動いてはいますが、工事の資格だけでなく、その監査や監督する人間の資格制度も必要なのではないかと私は思っています。製品も施工もすべてを含めて全責任を持てる人間が必要なのではないでしょうか。

小島:

確かにそうですね。太陽光普及と同時に進めていかなければならないことですね。

さて、御社といっしょに開発した「ニコそら診断」は、省エネドットコムのユーザーにも、非常に人気のコンテンツなのですが、開発秘話がありましたらぜひ教えてください。

森上:

「ニコそら診断」は我々が運営しているサイト「スマートハウス」の中にある「航空診断」が元になってできています。核になるシステムはほぼそのままで、省エネドットコムのイメージに合わせたデザイン修正をしました。デザイン修正がとても成功して、我々のサイトにあるものよりも数段いいものが出来上がりました(笑)。使い勝手もとてもいいと評判です。もちろん、画面を大きくしたり、自由度を増したりと修正も加えました。当初は、パネルのモジュールの情報をすべてシステムの中に組み込んでいたので、新製品が出るたびにプログラムを更新していましたが、バージョンアップ後は管理画面とプログラム画面を分けたことにより、新製品が出ても即座に管理画面で変更を入力するだけで対応できるようになりました。

小島:

どんどん使い勝手がよくなっていますよね。産業用でもこのようなシステムがあればいいと思うのですが・・・

森上さん
森上:
実は、まさに今から産業用の診断システムの開発をスタートするところなんですよ。産業用に関しては、20年で採算が合うように減衰率を加味し、サポートやメンテナンスコストも含めた計算にしないと正確な収支計算ができないのではないかと思います。さらにビルなどに面している場合の影などは、その情報は現地でないと確認できない場合もありますから、「影はあるか」「どれくらいの時間か」など、ある程度の情報をユーザーに入力してもらうなど、住宅用よりも細かな設定が必要になると思っています。
小島:

産業用の場合は、お客様が使うというよりは販売店の人間がお客様に提示するために使うツールというイメージでしょうか。

森上:

そうですね。産業用に関しては、販売店向けはもちろんですが、お客様向けの開発をどの程度の精度ですすめるかが課題の一つです。

小島:

お客様が知りたいのは「これくらいの土地ならだいたいどれくらい発電してどれくらい費用がかかるのか」の「だいたい」の数字です。ですから、いまの住宅用ほどの精度がなくても、お客様のニーズには答えていけるのではないかと思います。自分の所有する建物にどれくらいのパネルが乗るのか、見当もつかないとおっしゃる方はたくさんいますから、便利なツールでサポートできると「世界の全ての家庭と事業所に太陽光」も夢ではなくなるかもしれませんね。

森上:

できるかぎり、ニーズに応えた製品作りをしていきたいと思っています。

小島:

次に、当社と取り組んでいる「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の実証実験について教えてください。

森上:

「HEMS」はエネルギーの自給自足ができる家「スマートハウス」を現実のものにするということが目的で開発を進めているものです。具体的には、太陽光で発電し、蓄電池で貯めて、制御しながら家庭の電気をまかなっていくというものです。これまで、太陽光発電は、補助的な役割と認識されていましたが、「スマートハウス」では電力会社からの電力供給が補助で、太陽光発電がメイン電源としてエネルギー自立していこうという取り組みなのです。

小島:

最後に、太陽光発電を検討されているお客様へメッセージをお願いします。

森上:

太陽光発電は、設置して損がない製品であると言いたいですね。災害時は非常用電源として機能しますし、温暖化対策として個人が環境に貢献できる方法でもあります。もし不満を持つ方がいるとしたら、その多くは販売店や施工会社に問題があったのではないかと思います。売り方も、施工も、アフターサポートまで、しっかりした会社を選ぶことができればきっとご満足いただける製品だと思います。

小島:

私は、太陽光発電に、もし欠点があるとしたらそれは価格が高いということだけだと思っています。それでも、すばらしい製品だと思っているのでお客様にも自信をもって販売し続けていられるのでしょうね。
森上様、貴重なお話をどうもありがとうございました。

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