コジさんのエコな日々

コジさんのエココラム

2012年02月03日(金)

第5回:「京セラソーラーコーポレーション」大鶴倫世さん編vol.2

コジさんエコロジスト対談/第5回:「京セラソーラーコーポレーション」大鶴倫世さん編vol.2

今回は、日本の太陽光発電システムの先駆け的存在の京セラソーラーコーポレーション マーケティング部 大鶴様をお迎えしての対談第2弾です。女性ならではの視点や、太陽電池に関わる立場としての熱い思いを語っていただきました。
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【関連リンク】京セラ太陽光発電システム
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小島:

御社では、販促にキャラクターやマンガも取り入れていらっしゃるそうですね。大鶴様もその販促物に関わられているとお伺いしました。

大鶴:

きっかけは、営業現場から女性向けに分かりやすい販促資料を作って欲しいという要望があったことからでした。「太陽電池がどういうものなのか?」ということが簡単に分かるものを作ろう!と考えました。30〜40代の女性をターゲットにして、「太陽光発電とはどういうものか」、「家計への効果は?」、「環境効果はどうなの?」など、知って欲しい情報をまとめました。実はこのマンガ、最初は男性社員には不評でした。雑誌の挿絵風のいわゆる「ゆるい」イラストが、どうも男性には受け入れがたかったようですね(笑)。しかし、私を含めほとんどの女性社員は「ゆるい」イラストが気に入っており、このイラストなら女性に訴えかけられると思い、なんとかこれで進めてほしいと強く要望しました。
コジ:
太陽光発電メーカーや販売店の営業現場は男性が多いので、どうしても男性目線になってしまいがちですが、お客様は多くがご家族でお住まいです。女性である奥様に訴えかけるような女性目線がとても大切になりますよね。
コジさん
コジ:
奥様に訴えかけるような女性目線がとても大切になりますよね。
大鶴:

女性に訴えかける内容とビジュアルにはこだわりました。実は、太陽光発電のイベント運営に参加させて頂いた折りに、ある男性のお客様が太陽光発電に大変興味をお持ちになりましたので、パンフレットなどをお渡ししたのですが、その数十分後に資料をそっくりお返しに戻っていらしたことがありました。「奥さんに返してきなさいって、おこられちゃった。折角貰ったのにごめんね」と謝ってくださりました。
もう一度足をお運びいただいたことは嬉しかったのですが、奥様に受け入れられなかった印象があり、ショックを受けました。私たちは、製品に愛情を持っておりますし、自信もあります。けれども、パンフレットすら目を通すことなく却下されてしまうこともあるのだと、身をもって知りました。まずは女性がふと目をとめるようなイラストや雰囲気を出すことが大事なんだと。確かに、自分自身もかわいいイラストのパンフレットに興味がわきます。ちょっとしたきっかけでもいいので、冊子だけでも持って帰っていただきたい!と考えたのです。

「ゆるい」イラストのパンフレット

ほのぼのとした「ゆるい」イラストのパンフレット

コジ:

女性の「かわいい」という感性に訴えかけるのは、女性ならではの視点ですね。こちらのキャラクター「エコSAMURAI君」も、独特のかわいさで女性に受け入れられそうですよね。

大鶴:

エコsamurai君

こちらは、私が上司に言われて気軽に描いたものが好評を得て、本格的にデザイナーの方に依頼してキャラクターとして誕生したものなのです。まだまだ、上手く活用できていないのですが、キャラクターは、パンフレットやイベントで活躍するだけでなく、製品のイメージにも関わります。そのキャラクターがいるだけで場が明るくなるような、ほっとするようなキャラクターを目指しています。私はまとめ役としての立場もあるので、自分の感性と一般的な意見とのバランスを考えていますが、自分の「かわいい!」と思う感覚も大切に、キャラクターをきっかけに太陽光発電を知っていただければいいなと思っています。

コジ:

大鶴さまが太陽光発電の普及のために心がけていることはなんですか。

大鶴:

太陽光発電は「再生可能エネルギー」の1つとして、大きな可能性を持ったエネルギーの1つです。
自然の力を利用したエネルギーが広がっていく。それは事業を始めた当初に描いていた「夢」でした。「夢」だと思っていたことが現実になる節目に立ち会えていることに誇りを持っています。
人生で、仕事で、このような経験が出来ることは幸せですし、感謝しています。そして、太陽光発電を含む再生可能エネルギーをたくさんの場所で選択いただけたらいいなと思い、活動しています。

京セラソーラーコーポレーション 大鶴倫世さん
大鶴:
「夢」だと思っていたことが現実になる節目に立ち会えていることに誇りを持っています。
コジ:
私もこの仕事をしてもうすぐ10年ですが、太陽光発電に関わる人は大鶴さまのような思いを抱いて仕事をしている人が多いですよね。太陽光発電は単なる商品ではなく、自分たちの気持ち、思いを売っているようなところがありますからね。
最後に、これから太陽光発電を検討されている方にメッセージをお願いします。
大鶴:

ご検討されている方は、ある程度の情報収集をされていることと思いますが、ぜひ販売員や実際に製品を使用している方から話を聞いていただきたいと思います。販売店に相談して、多くの製品の中から自分の生活と家の屋根に一番合ったものをじっくり選んでいただきたいのです。
京セラの太陽光発電は、多くのラインアップを取りそろえておりますし、お客様のお家の屋根にどのようにフィットさせるか、ライフスタイルに合わせた最適なシステムを考えてご紹介することを第一に考えておりますので、わからないことや不安なことはお気軽にご相談ください。きっと、お客様一人ひとりにぴったりの製品が見つかると思います。

大鶴倫世さん&コジさん
<第5回対談・編集後記>

大鶴様には二回にわたり、太陽光発電の販売に関わる立場から見た製品・会社へ思いや信念をお聞きしました。女性ならではの観点の施策や現場から学んだ事など、実際に関わられているからこその貴重なお話をうかがえ、非常に意義のある対談となりました。お忙しいなか、取材にご協力いただき、ありがとうございました!



投稿時刻 15:46 | 個別ページ
2011年12月28日(水)

第5回:「京セラソーラーコーポレーション」大鶴倫世さん編vol.1

コジさんエコロジスト対談/第5回:「京セラソーラーコーポレーション」大鶴倫世さん編vol.1

今回は、日本の太陽光発電システムの先駆け的存在の京セラより国内の総販売元、京セラソーラーコーポレーション マーケティング部の大鶴倫世さまをお迎えしての対談です。

小島:

さっそくですが、御社についてご紹介お願いします。

大鶴:

京セラの特徴は住宅用や公共産業用分野において、製造、販売、アフターサービスまですべてを自社で行なっていることです。住宅用太陽光発電システムの販売、系統連系システムの開発も日本で初めて行い、太陽光発電の部門では長い実績があることが強みです。太陽光発電システムは10年、20年と長きに渡って使用していきます。それだけに品質が重要になってきます。 京セラでは、実際に27年前に工場に設置したものが今でも稼働しており、確かな実績に自信をもっております。国内での住宅用の販売も19年目になり、その歴史と品質こそが京セラの強みです。
京セラソーラーコーポレーション 大鶴倫世さん
大鶴:
販売にあたっては、四つの品質を大切にしています。
【大鶴さんプロフィール】
京セラ太陽光発電システム 株式会社京セラソーラーコーポレーション マーケティング部にて販売促進としてwebサイト、展示会、販促などを行う。 京セラの太陽光発電WEBサイトを担当

京セラ太陽光発電システム
http://www.kyocera.co.jp/solar/
コジ:
御社はまさに太陽光発電システムの先駆けともいえますからね。初期の頃から太陽光発電の販売をされていますが、普及のために特に力を入れて取り組まれていることはありますか?
大鶴:

メーカーとして、一番大切なことはやはり技術開発ですが、販売にあたっては、四つの品質を大切にしています。ひとつは、製品品質の向上、二つ目はお客様に合った提案をする営業品質の向上、三つ目は施工品質の向上。施工に関しては、製品を売るだけではなく、きちんとした施工工事をセットにして、お客様に長く安心して使っていただきたいということですね。そして四つ目は、販売後のアフターサービスの向上です。

コジ:

太陽光発電は、品質が大事、施工が重要、そうかと思えば販売のトラブルが急増しているとの話もあり、各メーカーや販売店でも重要視する部分が違うことがありますが、そうではなくすべての要素を同じように重要視されているということですね。

大鶴:

そうです。ひとつひとつ、どれも欠けることなくトータルで品質を高めていきたいと考えています。

コジ:

これは私の感覚ですが、施工はもちろん大事ですが、「販売の品質」というのが実はとても大事だと思います。お客様の知識と、販売する側の知識にはやはり差があります。商品が世の中にでてからまだ短いので、きちんと説明しないとお客様の手元に商品がわたってから、考えていたことと違っていたということになってしまいますからね。

大鶴:

そうですね。今回の震災以降、太陽光発電の自立運転機能が注目されて、お問い合わせをとても多くいただきました。我々にとっては、太陽光発電は太陽の光があるから発電する、というのが当たり前のことですが、お客様の中には「夜は発電しないのか」「なぜ充電、蓄電できないのか」という疑問が当然のようにありました。自分が初めて太陽光発電のことを知った時の気持ちを忘れずに、お客様に正しくご理解いただけるよう丁寧に接することが大切だと感じました。

大鶴倫世さん&コジさん

コジ:
「太陽電池」という単語が、いわゆる「電池」を連想させてしまうのかもしれませんね。充電できるのか、夜も使えるのかというお問い合わせは予想以上に多いですよね。
大鶴:

将来的には蓄電が当たり前になっていくでしょうが、現状では蓄電装置にかかる何百万円というコストを、節約できた電気代で賄いきれないということもあり、今の時点ではお客様にはより安価にご提供できることを優先にしています。震災後は特に蓄電の需要が高まっているので、開発のスピードも上がってくことでしょう。

コジ:
大鶴様は、普段どのようなお仕事をされているのですか?また、仕事に対して気を付けていることや大切にしていることがありましたら教えてください。
大鶴:

業務としては、商品の拡販の為に、営業支援の構築、広告宣伝から販売促進を担当しております。具体的には、京セラの太陽光発電のウェブサイト、販売会社様向けの営業支援ウェブサイト、展示会の企画運営や、販促物の企画作成などを行ってます。

コジ:
ずいぶん幅広くお仕事されていらっしゃるのですね。大鶴様の立場は、間接的に販売に関わるとても大切なお仕事だと思います。太陽光発電という商品は知名度やイメージに左右されやすく、正しい情報や実際の発電効果などがあまり浸透していません。より多くの方に幅広く知ってもらうための活動である、「販売の支援」という仕事は実はとても重要だと私は思います。
コジさん
コジ:
「販売の支援」という仕事はとても重要だと私は思います。
大鶴:
「京セラ」の商品を多くの方に知ってもらいたいというのもそうですが、太陽光発電という商品に私が魅力を感じているということもありますね。太陽光発電は、環境や、人々の生活に貢献できるものと信じていて、これほど物があふれた今の世の中でも、キラリと光っている商品だと思っています。ですから、「太陽光発電」という商品もっと正しく知ってもらいたいです。
コジ:
これまでのお仕事で印象に残っていることがありましたら教えてください。
大鶴:
一年ほど前のことです。ある販売店様との合同イベントが某ショッピングモールで行われました。それまでは運営側の仕事が多く、販社様の営業現場に直に参加するということが出来ていなかったので、どうしても営業現場に立ちたくて、「雑用でもいいので」とお願いして無理言って参加させていただいたことがありました。お子さまの遊び相手などをしながら、営業の方の話を聞いたり、お客様と会話をして、現場に来ないと分からないことがたくさんあることに気がつきました。営業のプロというのは、お客様の知りたい情報を的確に、丁寧に、慎重に説明していて、そこにはちゃんとしたコミュニケーションが生まれていました。人と人とのつながりがあってこそ、分かっていただける商品であるということ、丁寧な説明こそが重要だ、ということがわかりました。
私たちがお客様により良い情報を伝える為には、現場の声を丁寧に拾い、改善し続けていかなければと、感じました。この経験以降、私の仕事に対する考えは大きく変わりました。営業現場の声をよく聞くことを最重要視し、より効果的な販促活動を行えるように日々改善を進めているところです。お客様により理解していただけるように、興味持っていただけるようにと、思っています。
大鶴倫世さん&コジさん
コジ:
我々販売店は、メーカーとお客様の間で商品を販売します。販売店とお客様との間にあがった話をメーカー側に知ってもらえるというのは非常にありがたいですね。販売店のマーケティングだけでなく、メーカーも一緒にマーケティングして改善していかないと、商品販売につながっていかないのではないでしょうか。
大鶴:
そうですね。また、施工の現場でも同じことが言えると思います。先日も実際に屋根に登らせて頂いて施工を見学してきたのですが、設置には数ミリ単位での計測、丁寧な調査が行われていました。屋根の上は、足場のスペースも少なく、風も強く高所で、とても怖かったです。そんな条件の中、きっちり丁寧に工事が進んでいって、どんどん太陽電池が設置されていく流れに驚きました。実際はなかなか見ることが出来ない、施工の場面もお客様に伝えたいとあらためて思いました。
コジ:
太陽光発電は屋根の上で行われているために、お客様は実際の施工の様子を確認できない場合がありますからね。最初の段階から、きちんと説明し、お客様が納得して安心して設置を決めるということが何より大切ですよね。
大鶴:

大鶴倫世さん
お客様にわかりやすく太陽光発電システムの商品の魅力をお伝えすることが私たちの仕事です。きちんと説明できることが、商品の価値を上げることにつながるのだと思います。私たちは、商品のことだけでなく、お客様の顔、営業の顔、施工担当の顔、いろんな場面の顔を想像して、その方々に喜んでいただけるような仕事をしていかなければならないと考えています。

コジ:
太陽電池は製品の品質もとても大切ですが、施工をし、備え付けられて初めてシステムとして運用できるという商品ですから、どんなに優れた製品であっても説明する側や施工する側がしっかりしていないと、システムとしての価値が下がってしまいます。メーカー、販売店、お客様、そして製品そのもの、すべてがバランス良く輪を描いてこそ、ひとつのシステムが完成するのかもしれませんね。結局は、お客様に喜んでいただける、それが一番のことですからね。
大鶴倫世さん&コジさん次回は大鶴様の信念や活動内容を具体的にお聞きしたいと思います。

<次回予告>
第5回:大鶴倫世さま編vol.2





投稿時刻 12:47 | 個別ページ
2011年10月31日(月)

第4回:コジさんの節電コラム〜冬の節電アイディア〜

節電コラム

朝晩の気温がぐっと下がって、風が冷たくなりました。日が落ちるのも早くなり、秋の深まりを感じますね。風邪がずいぶんはやってきているようですので体調管理に気をつけましょう。さて、夏には多くの人が節電に取り組み、大きな成果がありました。私も電気使用量の明細を確認したところ、7月は前年比15%、8月は16%の削減ができていました。これまでも節電しているつもりでいましたが、今年はさらに本気で取りくんだ結果です。今回は秋冬の節電へのヒントをいくつかご紹介します。寒い季節もますますがんばって節電に励みましょう!

★夏の節電効果はどれほどだったのか

東京・東北電力管内では電力消費がピークを迎える夏期において、計画停電を回避するため、大口、小口、家庭共通の需要抑制目標を▲15%で要請していました。大口については電気の使用制限も実施され、日本中が節電一色の夏になりました。東京電力の分析によると、去年と今年それぞれの最大電力消費日で比較をしたところ、大口需要(工場や鉄道など)では▲29%、小口需要(会社やスーパー、病院など)では▲19%、家庭では▲6%の削減効果がありました。大口、小口、家庭すべてを合わせると、去年より▲18%削減という結果がでています。気温が低めに推移したことにも助けられ、日本中の節電への取り組みのおかげで、9月には被災地への電気の使用制限、東京電力管内の使用制限も前倒しで解除されました。

★冬の節電の必要性

関東・東北ではこの冬も引き続き電力不足が予想されています。東日本大震災と、この秋の集中豪雨で原発だけでなく一部の水力発電所も相次いで停止しているからです。北海道電力や東京電力は、この夏は東北電力に電気の融通をすることができましたが、この冬の見通しは立っていないとのこと。東北の寒さは、体の芯まで冷えるつらいものです。被災地にも厳しい冬になることでしょう。少しでも痛みを分かち合い、皆で節電してこの冬を乗り越えましょう!

夏場は電力消費が昼間にピークをむかえるのに対して、冬の電力消費は、冷え込む朝晩と夕方に分散されるのだそう。つまり、夏よりも家庭での節電が求められるということになります。しかも、物を冷やす時よりも温めるときの方がエネルギーを多く使うので、1℃の温度設定の差が、大きな省エネ効果につながります。今回は、体を温める節電アイディアをいろいろ紹介します。ぜひ試してみてくださいね。

★環境省で実施している「チャレンジ25」で、秋・冬の節電対策のコンテンツスタート!

チャレンジ25で夏に開催していた「COOLBIZ」「みんなで節電アクション!」が 秋冬版としてリニューアルし、この秋冬の積極的な「節電」を呼び掛けています。 また、LED電球については、活用法や購入についてのご案内のほか、 灯りナビゲーター結城未来さんによる動画も公開していますのでご参考にしてみてはいかがでしょうか?

・ウォームビズ啓発ツール2011年度版ダウンロード開始!
http://www.challenge25.go.jp/practice/warmbiz/entry_sandou/

・節電情報サイト「みんなで節電アクション!」を秋冬版にリニューアル
http://www.challenge25.go.jp/setsuden/

★家庭でできる冬の節電アイディア

■こたつで節電

こたつ 冬といえばこたつ。ぬくぬく布団にすっぽり入ってみかんを食べると、とっても幸せな気分になります。そんなこたつで今年ぜひ試していただきたい省エネ方法があります。まず、敷布団の下に断熱シート(銀色できらきらしているウレタンのシートです)を敷きます。床からの冷気をシャットアウトし、こたつの熱を保温してくれるのでこたつが「弱」設定でもあたたかく感じられます。「弱」「中」「強」の3段階温度調節の場合、「強」から「中」に設定変更すると、年間(1日5時間・169日間)で電気使用量48.95kWhの省エネで、約1,080円の節約になります。

そして、こたつ布団はなるべく厚手のものを選びましょう。もしくは、毛布と重ねたり、上掛けを追加したり、とにかく布団が厚い方が保温効果が高まります。こたつ布団だけの場合と、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用した場合を比べると(1日5時間 )年間で32.48kWhの省エネ、約710円の節約になります。※ それほど寒さが厳しくない日にはこたつのスイッチを切って、湯たんぽを2〜3個入れて布団を直接かけます。あったまった布団に足をくっつけているとぽかぽか。お試しください。

■暖房器具は置き場がポイント

暖房器具は、窓際に窓を背にして置くと、窓からの冷たい空気を温めて循環させ、効率よく部屋全体を温めてくれます。ただし窓際にはカーテンなど燃えやすいものがありますので注意しましょう。

■暖房器具の設定温度は?

家電 冬場の暖房器具の設定は20℃を目安にします。外気温度が6℃の時、エアコン(2,2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合、使用時間を1日9時間として年間で53,08kWhの省エネ、約1,170円の節約に。また、20℃のエアコンを1日に1時間短縮した場合、年間で40.73kWhの省エネ、約900円の節約になります。ガスファンヒーター、石油ファンヒーターの場合も同じく20℃に設定するようにしましょう。同じく、21℃から20℃に下げた場合、ガスファンヒーターは年間約1,390円、石油ファンヒーターは約780円の節約になります。

■窓の断熱方法あれこれ

節電窓からの冷気を防ぐ方法で有効なのがサッシのリフォームです。断熱窓に取り換える、2重サッシにするなど、断熱には非常に効果的です。しかし、手軽であるとは言えません。そこでお勧めなのが、「窓用省エネスプレー」です。水性シリコンや界面活性剤を含むスプレー液を窓ガラスの内側に吹き付けてふき取るだけ。薄い膜ができ熱の出入りを抑えて断熱効果がアップ。冬は結露も抑えられる優れモノです。使用後は2〜4度の温度差がでるのだそう。透明で、使用前後の見た目に変化がないのでインテリアを邪魔することなく断熱効果が得られます。

■リラックスして体もポカポカ

お風呂冬はゆっくりお風呂に入って、体の芯から温まりましょう。柚子湯が体を温めてくれる効果があるのはご存知かと思います。柑橘類には保温効果があり、香りのリラックス効果もあり、冬のお風呂にはぴったりです。柚子がなくても、みかんの皮、レモンの皮でも効果があります。他にも、お家にあるものでは、お酒やお酢を少量入れると、代謝を上げてくれて、ぽかぽか体のあたたかさが長続きします。

■HOTな飲み物で、ホッと一息!?

飲み物簡単で、とても体が温まる飲み物を紹介します。

★ホットはちみつレモンジンジャー
はちみつ、レモン、生姜のすりおろしを各大さじ1(分量はお好みで調整します)入れて、熱いお湯をそそぎます。 なんといっても、冷えには生姜。体の中からあたたまります。お湯を紅茶に変えるとジンジャーティに。

★葛湯
くず粉20gに水350mlを加え、くずを溶かし火にかけるだけ。お砂糖をお好みで入れます。こちらも生姜や蜂蜜を入れたり、抹茶、紅茶などをお湯の代わりに入れたり、いろいろ応用できます。とろみがあると冷めにくいので、ゆっくり時間をかけてあったまりながら飲めます。寒いアウトドアや、スポーツ観戦に水筒にもっていくと、みんなに喜ばれますよ!

★冷え改善で体感温度アップ!

冷え症は、女性の悩みと思われていましたが、実は近年「さむがり男子」が増えているのだとか。もこもこと厚着をしては、おしゃれが台無しと薄着で我慢していたのは昔の話です。薄手でもあったかなヒートテックなどのインナーが、冬の定番になりつつあります。要は、見えないところであっためるというのがポイントです。

そこでおすすめなのが、腹巻です。女性向けにはかわいいものや大人っぽいものなどデザイン性も高く、隠れたお気に入りアイテムを持っている方も多いのだとか。男性向けにも下着と一体型の「腹巻パンツ」という商品があるのをご存じですか?スーツの下に着ていても、腹巻しているモコモコ感がなく、すっきりと決まります。スタイリッシュなデザインのものもあり、私服ではちらりと見せた着こなしも提案されているようです。おなかが温まると体全体がポカポカしてきます。今年は男性も腹巻に挑戦してみてはいかがでしょうか。体感温度は、カーディガンを重ね着してプラス2.2℃、ひざかけをかけてプラス2.5℃、ソックスを履くことでプラス0.6℃上がると言われています。※暖房の設定温度を上げる前に着るものを工夫して、省エネしましょう!

※引用元:省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典
http://www.eccj.or.jp/dict/index.html

投稿時刻 14:16 | 個別ページ
2011年09月30日(金)

第3回:節電コラム

節電コラム

先日、窓を抜ける風があまりに気持ちがいいので散歩に出かけると、遊歩道にはドングリが落ち始めていました。どんなに大変なことが起こっても季節は同じようにやってくるのですね。被災地にも、これから寒い季節がやってきます。私たちは、「できることを」コツコツ努めましょう。

今回は、秋冬の節電術をご紹介します。簡単にできることばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。引き続き、省エネライフを楽しく送りましょう!

★秋の夜長は照明の省エネを。

電球  日が落ちるのが早くなると照明の点灯時間が長くなりますね。秋冬こそ照明の省エネを。電球が取り換え時になったら、LED電球や省エネタイプの蛍光ランプに切り替えましょう。電球の取り換えでどれほどの省エネ効果があるのかは、前々回のコラムで紹介していますのでご覧ください。そして、個々の部屋での消灯時間を短くするように心がけましょう。ちょっとの移動でもこまめに電気を消す!これが大事です。照明器具が埃をかぶっていたり汚れていたりすると、明るさが足りないように感じて他の照明もつけてしまいます。こまめにお掃除して明るさを保ちましょう。

★寒い季節は足元を温かく

冷気は下から入ってきます。そこで、簡単にできるお家を温かくする方法をご紹介します。あったかく過ごして暖房使用率を下げましょう!

■ラグ(敷物)を二枚敷く

マット  フローリングは冷気を伝えやすく、足元がしんしんと冷えてきます。秋冬はラグを敷きましょう。まず、床に近い方にウールなどの毛織物やジュータンのようなものを敷いて、二枚目に綿素材を重ねると肌触りもよく、ごろごろ寝転がってもあったかくて気持ちがいいですよ。二枚敷くことにより、冷気を通しにくく温かさを保つ役割をするので体感温度がずいぶん違ってきます。

■カーテンで断熱する

寒い地方では主流の二重ガラスは防寒にはとても効果がありますが、工事には費用もかかりますしなかなか思い切れませんよね。断熱カーテンへの取り換えも効果がありますが、こちらも安くはすみません。そこでおすすめなのが、カーテンライナーです。既存のカーテンに取り付けるだけで遮光、断熱、防音効果が期待できます。一枚1200〜1500円くらいで購入でき、簡単に取り付けられます。こちらは冬の寒さを防ぐだけでなく、夏の日差しをも遮るのでオールシーズン省エネ効果が期待できます。

■ひざかけを常備

この秋からはマイひざかけを準備してはいかがでしょうか。足元が温まると体感温度はぐっと上がります。お家ではそれぞれお気に入りのひざかけを用意して、楽しみながら暖をとりましょう。

★実際、消費電力はどれくらい違うの?

■ご飯の保温を切って、レンジでチンすると?

炊飯器  朝、一日分のご飯を炊いて、そのままずっと保温していませんか?炊飯から4時間以内に食べきる場合は保温のままで、それ以上時間が空く場合はスイッチを切り、おひつに移しておいたご飯を、食べる分だけレンジでチンする方が省エネです。例えば、家族が多く、生活パターンがそれぞれ異なる場合、何度もチンするよりは保温しておいた方がいい場合もあります。しかし、夜炊いたご飯を翌朝まで保温している場合など長時間保温している場合は、やはりご飯をおひつに移して冷蔵庫、または小分けして冷凍庫に入れておく方が、省エネです。では、実際どれほどの差があるのでしょうか。

★三菱電機蒸 気レスIHジャー炊飯器本炭釜(NJ-XWA10J)1時間あたりの保温時消費電力量:約15.6Wh×10時間−(マイナス)パナソニックスチームオーブンレンジ(NE-A263-CK)ごはん1杯(150g)のあたため時間:約1分電子レンジ消費電力:約1.43kW一日でCO20.05kg 電気代約3円の省エネです。

■暖房便座のスイッチを真冬以外(8カ月)切るのと、年間つけっぱなしと、どの位違う?

暖房便座はあったかくて気持ちのいいものですが、ないのに慣れてしまえばちょっと冷たくてもあまり気になりません。春夏はスイッチをオフするとして、秋口もスイッチを切ってもいいのではないでしょうか?真冬はやっぱり、ヒヤッとするのがつらいので12月〜3月までは暖房便座を利用することにします。それ以外の8カ月はオフするとどれくらいの省エネ効果があるのでしょうか。

★TOTOウォームレットG (TCF226) TOTOカタログより、一か月の消費電力量11.5kWh×8カ月(タイマー節電機能がついていますので、その機能を使用した場合は異なります。)年間でCO2 31.19kg 電気代約2,024円の省エネです。

■電気あんかのかわりに、湯たんぽで寝ることに

ゆたんぽ  足先が冷たいとなかなか眠りにつけないものです。電気アンカは冷え症の方にはとてもありがたいアイテムですが、これを昔ながらの湯たんぽに変えてみてはいかがでしょうか。最近はスタイリッシュな湯たんぽも発売されています。楽しみながらお気に入りを見つけてみましょう。

★コイズミソフトあんか KSA-0376 ワイドタイプ 消費電力:30W×7時 間睡眠で1日で年間でCO20.07kg 電気代約5円の省エネです。

★消費電力を測ってみよう!

 省エネ生活をはじめると、どうしたら消費電力を抑えられるのかということを、本当によく考えるようになります。こまめに電気を消したり、コンセントを抜いたり、いろいろ努力しているつもりなのに今一つ効果が表れないと感じる時もあるでしょう。そんな時は家電製品の消費電力を調べてみましょう。実際にどの機器がどれくらいの電力を使用していて、使い方によってどれくらい消費電力を抑えられるのか調べてみると、はっきりと効果を実感できるようになるでしょう。先月のコラムでも紹介しましたが、今月も消費電力を測ることのできる「エコキーパー」という商品をプレゼントしていますので、ぜひチェックしてみてください!

 こちらの「エコキーパー」という商品は、通常コンセントをプラグに差し込むと、この「エコキーパー」を経由させて消費電力を計測します。使用時間・1時間当り電気料金・累計電気料金・瞬時電力・積算電力量・CO2排出量の6項目をチェックできるすぐれものです。 エコキーパー

 誰でも、かんたんに消費電力が調べられます。(こちらの商品は、10月のプレゼントにも登場!無料診断を実施いただいた方にもれなくプレゼントしています。)

★省エネ家電への買い替えの前に

今月は、ご飯のおいしい季節ということでジャー炊飯器の省エネ家電ランキングをご紹介します。こちらは、ファミリータイプの主力5.5合炊きのマイコンタイプのランキングです。

近年人気のIHタイプ、1〜2人暮らし用の3.5合炊きから育ち盛りのお子様のいる家庭用の一升炊きのランキングは節電ネットの省エネ家電ランキングで見ることができます。買い替えの前にぜひチェックしてくださいね。

■マイコンタイプ:〜5.5合炊き
順位製品番号メーカー又は
ブランド/製品名称
年間消費電力量
(kWh/年)
1位 JBG-B100 タイガー魔法瓶/
マイコン炊飯ジャー 炊きたて
79.90
2位 SR-NF101 パナソニック/
電子ジャー炊飯器
81.00
3位 NS-WB10 象印マホービン/
マイコン炊飯ジャー 極め炊き
84.90
4位 NS-TC10 象印マホービン/
マイコン炊飯ジャー 極め炊き
85.30
5位 KS-Z101 パナソニック/
電子ジャー炊飯器
85.90
6位 KS-Z101 シャープ/
ジャー炊飯器
89.70

(節電ネットから引用)
※消費電力はメーカーカタログ値(50Hz/室内単相100V)を参考にしています。
※カテゴリごとに10位まで順位を出していますが、製品数などによっては10位より少ない場合があります。
※全メーカー、全製品が網羅されていない場合があります。
※比較数値(消費電力、年間消費電力量など)がHPなどに掲載されていない製品はランキングに入れていない場合があります
※製品ごとに機能などの違いがありますので、お求めになる時はよくご確認ください。

※消費電力及び消費電力量の数値は、電圧/周波数=100V/50Hzの場合で、メーカーサイトまたはカタログなどを参考にしています。
電気代は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×新電力料金目安単価22(円/kwh)で計算。(端数は四捨五入) CO2排出量は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×CO2排出係数0.339(kg-CO2/kWh)で計算。(端数は四捨五入)

※CO2排出係数0.339は、東京電力の平成20年度報告用の排出係数を利用しています。
一部参考:節電ネット

投稿時刻 16:00 | 個別ページ
2011年09月05日(月)

コジさんの節電コラム :第二回

節電コラム

猛暑日が続く夏も、もうすぐ終わり、夏の疲れがでてくるころです。まだまだ続く暑さと上手に付き合って、残暑を乗り切りましょう。今回も、無理せずできて効果のある節電方法を紹介します。毎日の暮らしにぜひ取り入れてみてくださいね!

★振り返ってみて、夏の効果的な節電は?

 サマータイムの導入や打ち水などは、夏の節電に効果がありそうな行動ですが、実際はどうなのでしょうか?たとえば、サマータイムは帰宅時間を早めるため家庭内の電力が増加するといった、研究報告がでていることをご存じでしょうか? では、何が夏の節電に効果的なのでしょうか?それは、

1 窓への日射を遮断すること
2 朝、夕方に通風換気をすること
3 エアコンの温度設定を引き上げること


この3つです。わかりきったことのようですが、地道な取り組みが最も効果的ということです。夏の節電には、夏場の電力使用の3割を占めるとされているエアコンの使用方法がカギになっていると言えます。すだれ、よしず、緑のカーテンを取り入れたり、時間をみはからって自然の風をうまく利用すると同時に、エアコンを上手に使って節電しながら暑さをしのぐことが大切ですね。 

エアコン以外でも節電でできることはたくさんあります。残暑もまだ続きます。簡単にできることばかりですのでぜひ試してみてくださいね。

★節電効果を見てみよう!

■2時間のキャンドルナイト

キャンドル 例えば2時間、ゲームをして過ごしていた夜に、電気を消してキャンドルナイトをしたとすると・・・。


ゲーム(ソニーPLAYSTATION(R)3(CECHL00)消費電力:280W)と照明(東芝ネオボールZレフランプ形電球100ワットタイプ(LW100V54W))消費電力:22W)×4とテレビ(シャープAQUOS液晶テレビ42V型(LC-42GX5)消費電力:235W)を2時間使用しないと・・・

CO2排出量0.41g電気代 約27円の節約です。

少し涼しくなってきた夏の終わりの一夜を、ご家族やお友達とご一緒に、ゆらゆらと揺れる明かりの中で過ごしてみてはいかがでしょうか。いつもより、ちょっと素敵で会話も弾むかもしれません。お友達を誘ってやれば、効果も2倍、3倍になりますね。

キャンドルの明かりの中、エネルギーの大切さ、平和、大切な人のこと・・・それぞれの思いを胸に過ごしてみるのはいかがでしょうか

※火傷・火災等につながらないよう、キャンドルの取扱いには十分ご注意ください。

■ドライヤーの前にタオルドライを

<ドライヤー>

洗濯機せっかくシャワーですっきりしても、ドライヤーで髪を乾かしている間にまた汗をかく・・・なんてことがありますよね。暑い季節は、湯冷めすることもあまりありませんので、しっかりタオルドライして自然乾燥に近い状態にしてから、ドライヤーでセットするとドライヤーを使う時間を大幅にカットできます。一回の使用を3分短縮すると一カ月で・・・
ドライヤー(テスコム ナノイオンヘアードライヤー (TID3000)消費電力:1200W)×0.05時間×30日でCO2排出量0.61g 電気代 約40円の節約です。


■洗濯乾燥は、お日さまで


<乾燥機付き洗濯機>

洗濯機夏場は、洗濯物がよく乾きます!朝干して、午後には乾燥していますね。乾燥機の出番はほとんどないと言ってもいいでしょう。お日さまを浴びた洗濯物は、とても気持ちのいいものです。この季節は乾燥機をなるべく使わないようにしましょう。乾燥機付き洗濯機で乾燥までするのと、洗濯だけするのとではどれだけ消費電力が違うのでしょうか。

★乾燥機付き洗濯機(日立ドラム式洗濯乾燥機(BD-V2200))
洗濯の消費電力:64Wh 洗濯乾燥の消費電力:約950Wh
洗濯の時間:約45分、洗濯〜乾燥までの時間:約157分
洗濯乾燥 ―(マイナス)洗濯でCO2排出量0.83g 電気代53円の節約です。

一か月では、1,500円近くの節約になります。エアコンで消費電力が上がる分、乾燥機をカットして消費電力を抑えましょう。

■冷蔵庫は、開閉回数と開閉時間を減らすポイント

<保温ポットの活用>

ポット夏は特に冷たい飲み物に手が伸びて何度も冷蔵庫を開閉します。そこで、お茶やお水は保温ポットに入れて氷を入れておくといいでしょう。開閉回数がぐっと減りますよ。

<整理整頓>

どこに何があるか一目でわかるように、冷蔵庫内はきれいに整頓しておきましょう。探し物をしている間にあっという間に冷気がにげてしまいます。買い物をして、冷蔵庫に物を入れるたびにメモに加え、冷蔵庫に貼り、使ったものから消していくようにするといいでしょう。買い物に行く前にチェックすると、うっかり買いすぎもなくなり節約になります。

★消費電力を測ってみよう!

 先月のコラムでも紹介しましたが、今月は消費電力を測ることのできる「エコキーパー」という商品をプレゼントしていますので、ぜひチェックしてみてください!

 こちらの「エコキーパー」という商品は、通常コンセントをプラグに差し込むと、この「エコキーパー」を経由させて消費電力を計測します。使用時間・1時間当り電気料金・累計電気料金・瞬時電力・積算電力量・CO2排出量の6項目をチェックできるすぐれものです。エコキーパー

 誰でも、かんたんに消費電力が調べられます。(こちらの商品は、9月のプレゼントにも登場!無料診断を実施いただいた方にもれなくプレゼントしています。)




★省エネ家電への買い替えの前に

新製品は、省エネ効果が高く、買い替えることが節電効果につながります。使える商品を買い替えるのは経済的ではありませんが、現在お使いの製品の消費電力によっては、買い替えた方がお得になる場合もあります。「そろそろ買い替えどきかなというときは、買い替えの前に、節電ネット(http://www.setsuden.net/ranking/wash/index.html)をご覧ください。省エネ家電のランキングを掲載していますので参考になると思います。

例えばこちらは、2011年7〜8月の全自動洗濯機(容量7Kg)の省エネランキングです。製品によって、消費電力も洗濯時間も使用水量も差があるのがわかります。なかなか自分ではたくさんのメーカーを比べられませんね。買い替えの際は、消費電力が小さい省エネ製品かどうかも、ぜひチェックしてみてくださいね。

■洗濯容量6kg

順位 製品番号 メーカー又は
ブランド/製品名称
標準使用水量(L) 洗濯
目安時間(分)
洗濯時
消費電力量(Wh)
1位 NA-FS60H3 パナソニック/
エコウォッシュ
89 48 76
2位 AW-60SDF AW-60SDF 東芝/
DDインバーター銀河
109 - 84
3位 AW-60GK 東芝/
全自動洗濯機
112 - 85
4位 ES-GE60K シャープ/
全自動洗濯機
80 40 98
5位 ASW-60D サンヨー/
全自動洗濯機
108 34 102

(節電ネットから引用)
※消費電力はメーカーカタログ値(50Hz/室内単相100V)を参考にしています。
※各カテゴリごとに10位まで順位を出していますが、製品数などによっては10位より少ない場合があります。
※全メーカー、全製品が網羅されていない場合があります。
※比較数値(消費電力、年間消費電力量など)がHPなどに掲載されていない製品はランキングに入れていない場合があります。
※製品ごとに機能などの違いがありますので、お求めになる時はよくご確認ください。


次回は、秋からの節電対策のご紹介です。お楽しみに!




※消費電力及び消費電力量の数値は、電圧/周波数=100V/50Hzの場合で、メーカーサイトまたはカタログなどを参考にしています。

電気代は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×新電力料金目安単価22(円/kwh)で計算。(端数は四捨五入)
 CO2排出量は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×CO2排出係数0.339(kg-CO2/kWh)で計算。(端数は四捨五入)


※CO2排出係数0.339は、東京電力の平成20年度報告用の排出係数を利用しています。
一部参考:節電ネット




投稿時刻 10:26 | 個別ページ
2011年08月02日(火)

コジさんの節電コラム / ご家庭でできる節電アイディア

節電コラム

今回からは、この夏の電力不足に向けて、ご家庭でできる節電アイディアをご紹介します!

★なぜ節電が必要なの?

 今、一般的に使われている電気というものは、発電したものを貯めておくことができず、必要な時に必要であろう量を予測して発電しています。つまり需要が供給を上回った時に、電力不足に陥るのです。ですから、電力が多く必要とされる時間をさけて電気を使ったり、なるべく電気を使わない生活をしたりすることが大切になります。

★時間をずらした節電が大切

 平日の9時〜20時は、公共機関や企業、工場、学校、交通機関など、多くの人が電気を使う時間帯です。この時間でなくてもできること、例えば炊飯や充電、掃除機や洗濯機の使用などは時間をずらして節電するようにするといいでしょう。そして、夏場もっとも電力消費が多くなる午後2時ごろには、とくにこまめに節電の努力をする必要があります。「節電」と一口にいっても、快適な生活をすべて我慢しなければならないわけではありません。生活のリズムを節電仕様にチェンジして、上手に節電して快適に暑い夏を乗り切りましょう。

★今すぐできる節電アイディア

■エアコンの節電

エアコン 夏の電力消費の最たるものがエアコンですが、猛暑の今年は適度にエアコンを活用しながらの節電対策が必要です。室内でも熱中症になる場合もあるので、注意しながら節電に取り組みましょう。



  • ・すだれやよしず、緑のカーテンを利用して、窓からの日差しを和らげましょう。

  • ・エアコンを付けている部屋は、なるべくドアの開閉を少なくして、温度の上昇を抑えます。

  • ・室温が28度になるように設定して、朝晩などエアコンがなくても過ごせそうなときは、扇風機を利用します。

    ただし、何度もエアコンを付けたり消したりすると、消費電力が増加しますので、注意が必要ですよ。

■キッチンでの節電

<冷蔵庫>

  • ・詰め込みすぎず、何度も開け閉めしないことが大切。冷蔵庫
  • ・保冷カーテンなどを取り入れて、開け閉めの時にも冷気を逃がさないようにしましょう。保冷カーテンは、出し入れの際に邪魔なると、かえって開閉時間が長くなることもありますので、取り入れる際は、意識してみてくださいね。
  • ・扉を開けてから物を探すことのないように、中に入っているものをメモして冷蔵庫に貼っておくと便利です。
  • ・設定温度は「強」から「中」へ。

<炊飯器>

  • ・早朝にタイマーで1日分まとめ炊きして、冷蔵庫へ。保温機能を使わずに、食べる分を食べるときに電子レンジで加熱の方が、節電になります。

<電気湯沸かしポット>

  • ・沸騰にも保温にも電気を使用します。使わないときはコンセントを抜いて、必要な時に必要な量だけお湯を沸かすようにしましょう。

<換気扇>

  • ・換気扇の消し忘れも、意外な盲点です。お料理が終わったら忘れずに消すようにしましょうね。

■リビングでの節電

<テレビ>

  • ・設定を「省エネモード」にして、輝度を下げましょう。そして何より、見ていないときはこまめに消す。これが大切です。TV


<周辺機器のDVDデッキやゲーム機>

  • ・これらの待機電力もあなどれません。使うときにコンセントを入れるようにしましょう。


<照明>

  • ・使わない部屋はこまめに電気を消す。そして、変えられる電球はLED電球に替えましょう。(LED電球の省エネ効果は、後で詳しく紹介します。)

    他にも、夏場はトイレの便座の保温を切ることや、コンセントは使わないときは抜いておくことなど、簡単に実行できることがあります。ひとつひとつ、小さなことの積み重ねが大切です。みなさんがんばりましょう!

★消費電力を測ってみよう!

 節電は、今年の夏だけに限った事ではありません。自然エネルギーが見直され、中長期的に自然エネルギーへのシフトが求められています。電気は、限られた量をみんなで分かち合って使うものです。節電はこれからもずっと求められていくことなのです。そのためにも、楽しく節電を続けていきましょう。

 そもそも、電気機器が消費する電力量をご存知ですか? 実際に計測してみると、意外なものの消費電力が多かったり、ちょっとの工夫で消費電力が下がったりすることに気がつきます。

 こちらの「エコキーパー」という商品は、通常コンセントをプラグに差し込むと、この「エコキーパー」を経由させて消費電力を計測します。使用時間・1時間当り電気料金・累計電気料金・瞬時電力・積算電力量・CO2排出量の6項目をチェックできるすぐれものです。エコキーパー

 誰でも、かんたんに消費電力が調べられます。お子さんの夏休みの自由研究にもおススメです。(こちらの商品は、8月のプレゼントで登場します。無料診断を実施いただいた方にもれなくプレゼントいたしますので、お楽しみに! )

★実際、消費電力はどれくらい違うの?

■電球を交換すると?

電球 手軽にできて、不便を感じることなくできる節電の方法に、電球の交換があります。それは、白熱電球をLED電球や電球型蛍光ランプに交換するという方法です。製品そのものの値段は、白熱電球に比べて、LED電球や電球型蛍光ランプは高価になりますが、電気代が安くなることと交換頻度を考えると、お取り換えをお勧めします。家庭の電球で取り換えられそうなところがないかチェックしてみましょう。

●白熱電球をLED電球に変えると・・・

 家庭で使用している白熱電球4個をLED電球に取り換え、1日6時間使用した場合、1日あたり消費電力 1075.2Wh 電気代 約23円 CO2排出量 0.364kg-CO2抑えられます。年間では、消費電力 392,448wh 電気代約8,634円 CO2排出量 約133kg-CO2になります。
※(白熱電球60Wの消費電力:54W(JIS規格値より)LED電球 シャープDL-LA81N(全光束60W相当) 消費電力:9.2W)

【POINT】LEDは電気代も安く、長寿命!

LED電球は、電気代が安いので点灯時間が長い、リビングや夜間も点灯させておきたい廊下などにおすすめです。また、LED電球は実売価格が高いけれど長寿命なのがメリット。白熱電球の寿命が一般的に1,000時間程度なのに対しLED電球は40,000時間と40倍も長寿命です。3,000円前後のLED電球を買って、次に取り換えるまでに白熱等は40回も交換しなければなりません。ひとつ100円としても4,000円。取り換えや買いに行く時間や手間と価格、さらに電気代を比較すると、LED電球がお得なのがわかりますね。電球型蛍光ランプも、白熱電球に比べれば省エネ効果が高く、製品価格もお手ごろなので節電には効果があります。ただ、寿命と値段のバランスからみても、長い目で見るとやはりLED電球に変えるのがおススメです。


■テレビをラジオに変えると?


ラジオ 忙しい朝の時間など、テレビをつけていても実際見ていないことが多くありませんか? でも、なんとなくニュースを聞いていたり、朝の習慣になっていたり。そんなときこそラジオです。朝の支度をしながら、一日の情報や音楽で心地いい時間を過ごせるかもしれません。朝の1時間、テレビからラジオに変えて1か月を30日として計算すると・・・。


消費電力 4,050Wh 電気代 約89円 CO2排出量 約1.37s-CO2抑えることができます。

※(テレビ:パナソニック 37v型液晶テレビ(TH-L37S2)1時間あたりの消費電力量:約143W  ラジオ:パナソニック FM-AM 2バンドレシーバー(RF-U700A) 1時間あたりの消費電力量:約8W) 

1ヶ月間使わないプリンターのコンセントを抜くと?

プリンター デジカメやパソコンからのお家プリントが主流になってきて、家庭用プリンターをお持ちのご家庭も多くなっています。ついつい、使った後コンセントを抜くのを忘れていませんか?まとめてプリントして、そのあとしばらく使わない・・・なんてことも少なくありません。1か月30日としてのプリンターの待機電力を調べてみました。 コンセントを抜くだけで

消費電力 936Wh 電気代 約20円 CO2排出量 約0.31s-CO2抑えることができます。
※ (プリンター:キヤノンPIXUS iP4600 待機消費電力:約1.3W(USB接続))

節電も、苦しくがまんしながらでは続きません。楽しんで、省エネ生活を送り、この暑さを乗り切りましょう! 次回も、すぐに実践できる節電方法と、その意外な効果をご紹介します!お楽しみに。




※消費電力及び消費電力量の数値は、電圧/周波数=100V/50Hzの場合で、メーカーサイトまたはカタログなどを参考にしています。

電気代は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×新電力料金目安単価22(円/kwh)で計算。(端数は四捨五入)
 CO2排出量は、消費電力(W)÷1000×時間(h)×CO2排出係数0.339(kg-CO2/kWh)で計算。(端数は四捨五入)


※CO2排出係数0.339は、東京電力の平成20年度報告用の排出係数を利用しています。
一部参考:節電ネット



投稿時刻 11:26 | 個別ページ
2011年06月24日(金)

コジさんエコロジスト対談/第4回:「ステップチェンジ株式会社」松村直輔さん編 vol2

コジさんエコロジスト対談/第4回:「ステップチェンジ株式会社」松村直輔さん編vol2

今回は、地球と人とが共存する持続可能な「ライフスタイル」「価値観」「文化」を次世代の人々へつむいでいくことを理念として運営されている、ステップチェンジ株式会社の松村様をお迎えしての対談第二弾です。楽しみながらできるエコ活動の紹介、環境を軸にしたこれからの人と人との関わり方など、興味深いお話を伺うことができました。

コジ

環境に関して、人々が興味をもつポイントは無数にあると思うのですが、その一つひとつをどのようにして捉えていこうとお考えですか。

松村:

松村直輔さん
私たちは、まずはエコ関連の商品販売をスタートしました。
eco for you(エコフォーユー)というショッピングサイト(http://www.eco4u.jp/store/)を運営しており、自転車やエコ洗剤、エコバッグ、家庭用品など多数の商品を取り扱っています。 例えばエコ洗剤が選ばれる理由に、手荒れの軽減や赤ちゃんの肌のためという理由が多く挙げられます。エコ洗剤とは排水になって川に流れていっても、魚や他の生態系に悪影響を与えないような成分でできているものを指しています。肌に優しいという理由で選ばれたものが、水を汚さない、魚を殺さないという相乗効果があることを知ってもらうことも大切です。さらに水の大切さ、普段何気なく使っている水の量、水を運ぶためのエネルギーや、お湯を沸かすガスや電気のこと、そこから排出されるCO²のこと、というように連鎖的に興味を持ってもらうように促しています。1つの商品を売ることだけが目的ではなく、環境活動への啓蒙になるようにと考えています。

コジ
「エコチャレ」というサービスも、啓蒙活動の一環ですよね。
松村

エコチャレ
「エコチャレ」
そうですね。「エコチャレ」(http://www.ecoichi.com/)は、いかに楽しく省エネしてエコライフを実践できるかということをご紹介したネット上のコミュニティで、無料で体験することができます。いろいろな課題にチャレンジしてポイントを貯め、素敵なエコ商品をゲットするという、大人も子供も楽しめる内容になっています。例えば、環境家計簿をつけてCO²排出量を他のメンバーと比較したり、ランキング化して競争したりすることができます。また、「緑のカーテンを作ろう」や、「節電の方法を提案しよう」など、さまざまな課題にチャレンジし、体験談を送り、成功と認定されるとポイントを獲得できます。さらに、日常生活での「気づき」を与えるために、毎週メールマガジンを配信しています。水・ゴミ・エコライフ・環境など様々なテーマを盛り込み、少しでも多くの人を捉えるような工夫をしています。最近では原発のことにも言及し、多くの反響をいただきました。

ステップチェンジ株式会社 松村直輔さん
松村:
人と人とのつながりこそが、エコにつながるということです。
コジ
人によって、気づくポイントもモチベーションが上がるポイントも違いますから、様々な切り口での発信が求められますね。
松村

何より大切なのは楽しんで継続していくことです。「エアコンの設定温度を一度上げましょう」「水道はこまめに止めましょう」というように行為のみを啓発していても、一過的には効果があっても、継続しないことが多いのです。それよりも、例えば環境問題の映画を見ることを提案したり、本を紹介したり、または実際に水道は一分間でどれだけの水が流れるのか調べることを提案したり、トイレの洗浄の大小にどれほどの差があるのかを調べてもらったりと、関心を呼び起こし心に訴えることが継続への足がかりになると考えています。

コジ

興味を持って行動するか、言われたからその通りに行動するかでは、意識も全く違いますからね。ライフスタイルは人それぞれで、電気の使用量も違えば、車を持っているかいないか、水の使用量も家族の人数などで大きく異なります。「これをやりましょう」と方法だけを提示しても、まったく効果がない場合もあります。個人に合わせた方法を探って頂くというやり方はとても良いと思います。


「エコチャレ」では、ポイントを貯めるとどんな商品と交換できるのですか?


松村

エコバッグ、エコ洗剤、LEDライト、電力消費を計測できるワットチェッカー、ベランダ太陽光発電システム、生ごみ処理機、折りたたみ自転車などなど、ポイントに応じてさまざまなエコ製品をご用意しています。

折りたたみ自転車
折りたたみ自転車
ちなみに、この折りたたみ自転車は、メーカーと共同開発で進めたもので、自慢の一品です。車、電車、バスで移動している距離を、少しでも自転車でカバーすることができたらそれだけエネルギー消費を抑えられることになります。どうしたらもっと自転車に乗るだろうかと考えた結果、「軽い」「折りたためる」「アシスト付き」の3点に辿り着きました。この自転車は、アシスト付きでも12sしかありません。アシストなしバージョンは7sです。普通のアシスト付き自転車は23sぐらいで、電池が無くなると、その自転車の重さで漕ぐのが容易ではありません。こちらは12sしかないので電池が切れてもスイスイ進めると非常に好評です。

コジ

自転車と車の使用頻度もそうですが、都市と地方の生活ではエネルギー消費にも大きな差があるのではないでしょうか。

松村

田舎に住んでいるからエコライフだというわけではありませんからね。地方では車を一人一台持っていたり、家が広かったり、それぞれの部屋にテレビやエアコンが完備されていたりと、一人あたりのエネルギー消費が多くなりがちです。マンションなどの集合住宅では、壁と壁が隣の家とつながっていますから、暖房効果が高いので冬場の暖房費も一軒家に比べて少なくて済みます。都市部では部屋数も少ない場合が多く、都市と地方では一軒当たりのエネルギー消費には大きな差があります。家族がそれぞれの部屋で過ごすのではなく、たまには皆で1つの部屋に集まり、一家団欒の時を過ごしてみるのもいいですよ、という提案をしてみたこともあります。

松村直輔さん&コジさん

コジ
都市部では家庭内消費は少なくても、生活にまつわる間接消費が多いと聞きますが。
松村

そうですね。例えばショッピングセンターで消費される電力や、食品などを運ぶ運輸、生活に関わるエネルギー全体を見ると都市部での消費は大きくなります。私たちは家庭だけでなく、コミュニティ全体としてエネルギー消費を考えなければなりません。今後の社会では、消費者が中心になって自分が使うものに責任を持っていくことが大切です。
  先日「エコチャレ」で出した課題の一つに、「過剰包装をやめよう」というものがあります。私がよく通うパン屋での話ですが、1つ1つ丁寧に袋に入れてくれ、さらに大きな袋に入れてくれていました。そこで、私は毎回「全部同じ袋に入れてください」と言い続けると、しだいに顔を覚えられ何も言わなくても1つの袋にまとめてくれるようになりました。そしてレジに「包装をお断りの方は、一声おかけください」と表示がでるようになりました。こんな風に、消費者が声を上げることによって、提供する側に変化を与えることもできるのです。いつかこれが、「包装をご希望の方は一声おかけください」までに変わる日がくるといいのですが。

コジ
そこまでには、まだまだ時間がかかりそうですが、行動することの大切さを感じますね。
松村

「スマートシティ」「スマートグリッド」など環境用語を耳にしますが、必要なのは一人ひとりが「スマートピープル」になることです。もっと、モノや資源、環境に対して感謝の気持ちを持ち、賢く選び、考え、行動する。そのような一人ひとりの心がきっと未来を変えていくのではないでしょうか。震災以来、原子力発電に「NO」と言える人が随分と増えましたが、例えば消費者が原子力で作られた電気と、太陽光などの自然エネルギーを含む原子力以外の方法で作られた電気を選択できるとしたらどうでしょう。原子力発電の電気は確かに安いかもしれない。けれども多くの弊害をもたらしたのも事実です。消費者が、原子力発電の電気を選ばなければ、原発は必要なくなるのです。消費者が選択することにより、本当のニーズに合わせたサービスや商品が提供される社会を目指すべきだと思います。

コジ
大口需要の法人などに対しては電力の選択ができるようになってはいますが、それが個人レベルで行われるという発想ですね。太陽光発電は、個人レベルで「自分で電気を作る」ことを実感でき、環境負荷も小さい。発電のプラントはたいがい色々とメンテナンスが必要で、しかもなんらかのリスクが伴うことが多い。しかし太陽光発電は音も振動も、煙もでない。そして、どれほど発電できてどれほど使っているのかをモニターで確認できるので、エネルギーに対する感覚が変わっていくように感じます。個人レベルで意識が変化する、これが最も大切なことです。太陽光で発電しているからといって、電気を使いたいだけ使っていいわけではありませんからね。「電気は皆の限られた共有財産である」という考えがそれぞれの人に芽生えていかない限り、何も変わっていかないのです。

松村

松村直輔さん
日本には、発電可能な資源がまだまだ眠っています。太陽熱発電、地熱発電、バイオマス発電、小水力発電など。中でも地熱発電は多くの可能性を秘めていますが、地熱利用できる場所が国定公園である場合が多く、開発が進みません。日本の地熱埋蔵量は世界3位です。埋蔵されているすべての地熱を利用すれば原発は必要なくなるとも言われています。発電時にCO²を排出せず、開発までに設備投資はかかるものの、維持費は安くて済むというメリットがあります。しかし現状は、国の制約や反対運動などに阻まれ、あまり普及していません。中東からエネルギー資源をわざわざ運んでくること自体に、ものすごいエネルギーが使われている現状。100台近くのタンカーが列を連ねて、石油を運んでいるのを想像してください。それより、身近にあるエネルギーをもっと有効に活用しようではありませんか。「日本には資源がない」というイメージができあがっていて、諦めているように思います。できることをすべてやってから、足りない分は海外から輸入するというのが、本来の姿です。太陽光発電も、すべての屋根にパネルが載っているわけではない。まだまだ国内で電気を作ることができるのです。

コジ
大きな転換を迫られていますね。
松村
日本人は、細やかなニーズに対応して商品開発をするのが得意です。例えば、リモコンスイッチを押す力で発電して電波を飛ばす、という技術があります。リモコンの電池がいらなくなるというエコな技術です。こんな風に、何かを動かすために使う力を利用して発電する技術が、もっと普及するといいですよね。フィットネスジムで、大汗かいてカロリー消費しながら、エアコンをつけている矛盾・・・。あの運動量で発電してエアコンに回すようなことも技術的には可能ですよね。
コジ
技術的には可能でも、設備投資に費用がかかり普及しないのが現実ではないでしょうか。残念ながら電気を買ってエアコンを回したほうが、経費がかからないということでしょう。
松村
電気料金が安すぎるのではないでしょうか。今の電気代には原料や発電コストは含まれていても、環境破壊を修復するためのコストが含まれていません。そういったコストを含めれば電気代は高くなるはずで、電気代が高ければ、太陽光発電へ初期投資をしても、月々の電気代を自分で賄っていけるので、割に合うようになります。企業も、自然エネルギーの開発に力を入れるようになるかもしれません。
  そもそも、石油や天然ガスを燃やして残るのはCO²、原子力で残るのは何十万年も有害物質を発し続ける廃棄物です。太陽光発電では何が残るか、それは次世代でも使える発電システムという「資産」です。将来を視野に入れて考えると、同じ電気でも価値が全く違ってきます。太陽光発電の設置に、自分たちの世代では何百万円というお金がかかるとしても、子供たちにそれを残すことができます。化石燃料は悪いものしか残しませんが、太陽光はクリーンなエネルギーを発電し続けてくれます。比べ物にならないほど価値のあるものなのです。
松村直輔さん&コジさん
コジ
震災以後、多くの人が電気の大切さに気がつきました。エネルギーに対する考え方に大きな変化が生まれたのは間違いありませんね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

松村

松村直輔さん
こちらのサイトをご覧になる方は、太陽光に関心がある方がほとんどだと思います。それだけでも素晴らしいことです。関心を持つということが、実は大きなハードルなのですから。「ともに、同じ志をもって、がんばりましょう!」と言いたいです。当社の企画「エコチャレ」(http://www.ecoichi.com)にもぜひご参加ください、楽しみながらエコを実践していきましょう。

太陽光、蓄電池など、今回の震災でさらに注目されていますが、一人でなんでもやろうとしても限界があります。そこで、コミュニティという考え方を思い出してほしいのです。誰かが作った電気を誰かが使う、という考え方にシフトしていただきたいですね。
洗濯機や掃除機をコミュニティで共有することも考えられると思います。一日でほんのわずかな時間しか使わないものは、共有できる可能性がありますね。

コジ
カーシェアリングも広まっていますしね。
松村
年々、人口は減っているのに世帯数は増え、そしてエネルギー消費量も増えています。これはつまり単純に部屋数が増えて、一人きりで過ごす人が増えているということなのです。エアコンの設定温度を一度上げることより、誰かと一緒にすごして一人で使う電気を減らすことのほうが、ずっとエコです。
コジ
環境に無関係と思えることでも、実は深いところでつながっているということでしょうか。私が活動している渋谷で花を育てる活動「シブハナ」も、実は都市生活者のコミュニティをどう作るかということを大事に考えています。
コジさん
コジ:
エコと絆。まさに今求められているテーマですね。
松村
人と人とのつながりこそが、エコにつながるということです。一人きりでいるよりも、誰かと何かを共有する。そこにあたたかな絆が生まれます。考え方の転換で、もっとエコで、もっと温かみのあるライフスタイルを提案していきたいですね。家族、地域、さらにそれ以外のコミュニティとつながっていくことがとても大切です。
コジ
エコと絆。まさに今求められているテーマですね。独自の切り口で、ライフスタイルの転換を訴える、とても興味深いお話でした。どうもありがとうございました。
松村直輔さん&コジさん

<次回予告>
次回から、「夏の節電対策に向けたアイディアコラム」をお届けいたします。
ご期待ください。

投稿時刻 11:26 | 個別ページ
2011年05月27日(金)

コジさんエコロジスト対談/第4回:「ステップチェンジ株式会社」松村直輔さん編

コジさんエコロジスト対談/第4回:「ステップチェンジ株式会社」松村直輔さん編

今回は、地球と人とが共存する持続可能な「ライフスタイル」「価値観」「文化」を次世代の人々へつむいでいくことを理念として運営されている、ステップチェンジ株式会社の松村様をお迎えしました。
「ライフスタイル革命」とは?「エコチャレンジ」とは? 楽しんでできる生活に密着したエコライフの提案が、注目を集めています。

ステップチェンジ株式会社 松村さん
松村:
「ステップチェンジ」とは、地球環境危機に対して 大きな変革を引き起こすという熱い想いから付けられた社名なんです。
【松村直輔さんプロフィール】
エコライフにみんなで挑戦するコミュニティサイト「エコチャレ」 エネルギープラントのエンジニアリング会社に約2年在籍後、システムエンジニアとして活躍。エンジニアリング会社で出会った現代表とエネルギー問題や環境問題、ライフスタイルの改善について取り組むため、2007年5月に「ステップチェンジ(株)」を設立。 「都市型エコビレッジ」の提案活動を中心に省エネへの啓蒙の一環として、エコライフにみんなで挑戦するコミュニティサイト「エコチャレ」やエコ商材のECサイト「eco for you」を企画・運営している。
コジ
はじめに、松村様のこれまでの活動や経歴を教えていただけますか?
松村

大学は工学部出身で、卒業後はエネルギープラントのエンジニアリング会社に入社しました。エネルギープラントとは、主に中東などで採掘した石油や天然ガスなどのエネルギー資源を精製、液体化などをする工場のことです。我々が日常的に使っている石油やガスは、このエネルギープラントで加工されたものが運ばれてきたものです。この会社に在籍中に、当社代表の奥澤と出会いました。ここで2年ほど勤め、その後システムエンジニアに転向し6〜7年を過ごしました。このころから、奥澤とエネルギー問題や環境問題、ライフスタイルの改善などを話し合う勉強会を定期的に開催しており、その流れからステップチェンジ株式会社を創業したという経緯です。

コジ
エネルギー問題や環境問題に興味をもたれたきっかけは、前職からということでしょうか。
松村

そうですね。エネルギープラントは、大量消費を支えるエネルギーを安定的かつ効率的に生み出すことに重点が置かれています。プラント自身にも電気や熱エネルギーが必要ですが、それはエネルギーを生み出す過程で出された熱などを再利用しています。無駄をそぎ落として設計され、資源を効率よく使うことを追求して作られています。主に砂漠の真ん中に工場を建てるので、水資源も貴重です。海水から水を作り出し、循環させエネルギー消費を極力少なくする仕組みを利用しています。日本に届くエネルギー資源は、考え抜かれ努力に努力を重ねて、届いたものなのです。

コジ
毎日使うエネルギーは、大変な苦労の上に成り立っているのですね。
松村

日本のエネルギー自給率は4%しかありません。国内での発電においては、発電効率はおよそ40%と言われており、60%は熱として放出され再利用されていません。電気が各家庭に行きわたってからも、大切に使われているとは言えませんでした。今でこそ皆が節電を意識するようになりましたが、電気のつけっぱなしや、エアコンの設定など、それほど気にせず使いたいだけ電気を使っていたと言ってもいいでしょう。


松村さん&コジさん

ガソリンに関しても同じことが言えます。60〜80s程度の人間一人を動かすのに1トン近い車を動かさなければならない。考えてみれば大きな無駄です。たった4%しかないエネルギー自給率の日本で、湯水のようにエネルギーが消費される、そして多くの人がそのことに無関心であることに私は危機感を感じるようになりました。しかし、当時は私も供給側で仕事をしている時には、エネルギーの大切さを感じながら仕事をしているのに、消費側に回った途端に関心が薄れてしまっていました。

コジ

放出熱を再利用するしくみは、家庭用の潜熱回収型ガス給湯器などにも利用されていますよね。エネルギープラントの廃熱利用の仕組みをもっと活用できる可能性がありそうですね。

松村

そうなんです。エネルギープラントというのは、熱、資源、電気を効率よく使う全体最適を追求したプロセスを構築していました。それだけで自立できる循環システム、社会が存在しているようなものなのです。このシステムを日本で利用したら、とても効率のいい社会ができるのではないかと考えました。この仕組みを活かし住宅から、町、国、すべてのエネルギーの概念を改革していきたいと考えています。

コジ

壮大な計画ですね。まさに「ステップチェンジ」という社名にぴったりですね。

松村

「ステップチェンジ」とはプラントなど化学系の用語で、状況が不連続な方法で変化する時、その一定のポイントで変化が起きる状況のことを言います。我々の生活は、戦後からある一定の成長を遂げて現在に至りますが、そろそろ社会の仕組みを大きく変えなければならない転換点がやってきていると思います。これまでのエネルギーが、石油や天然ガスやウランなどから、太陽やその他の自然エネルギーへ変わっていく可能性もあります。地球環境危機に対して大きな変革を引き起こすという熱い想いから付けられた社名なんです。

コジさん
コジ:
太陽光発電も認知が低いころは、理解してもらうために高い壁がいくつもありましたね。
コジ
想いの詰まった社名なのですね。その「変革」のために具体的にどんなビジネス、どんなサービスを行っているのですか。
松村

壮大なビジョンを具体的にどうモデル化していくか、ということですが、一言で言うと「新しい街づくり」ですね。「エコビレッジ」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、巷で言われている「エコビレッジ」とは田舎で自給自足などをして暮らせる村のようなものですが、我々はそれを都市で実現する「都市型エコビレッジ」というものを提案しています。都市部と農村部では、エネルギー消費の量も違えば、人口も違う。やはり都市部を改革することが、全体の改革へつながると考えています。これまでの「便利さ」「快適さ」は維持しながら多くの人が憧れるような都市型ライフスタイルをエコにしようと提案しています。自然エネルギーを積極的に取り入れ、地産地消のエネルギーを使い、自給自足型の消費生活にし、出来る限りのリサイクルをしたり、必要なものを自分たちで作って自分たちで使う「プロシューマー」という考え方を取り入れたいと考えています。このような価値観を共有できる人たちがあつまり、「環境共生コミュニティ」を築いていき、それを広めていきたいのです。

エコビレッジ
都市型エコビレッジ
この取り組みには、「ハード」「ソフト」の両方からの視点が必要です。「ハード」とは、実際にそのコミュニティでは、どのようなエネルギーを使用して、どのような建物を建てるかということなどの、街建設に関する具体的な事柄を指します。そして「ソフト」は、そこで暮らす人々の「心」、モチベーションや活動意欲のことを指します。どんなに環境に優れた建物や街に暮らしていても、そこで暮らす人々の意識が同じ方向を向いていなかったら、その街は「エコビレッジ」とは言えないのです。自然エネルギーだからといって、電気を無駄に使っていいのではありませんよね。限りある資源、限られたエネルギーを皆で分け合いながら効率よく使っていこうという気持ちが大切になります。そのメンタルの部分に訴えていくことを、私たちは「コミュニティデザイン」と呼んでいますが、実はこの「心に訴える」ということこそが一番難しく、そのハードルを越えるのはなかなか大変です。

コジ
太陽光発電も認知が低いころは、理解してもらうために高い壁がいくつもありましたね。省エネや節電に興味のない人に、実行していただくのは難しいですからね。松村さん自身はどうですか?エコライフを実行されていますか?
松村

実は、私はこの取り組みが始まる前まではまったく興味がありませんでした。電気、ガス、水道の使用料は安いとは言えませんが、暮らしをひどく切迫させるほどではなく、毎月ほぼ決まった金額が引き落とされていくというような感覚しか感じていませんでした。ゴミに関してもそうです。玄関先の集積所から、いつの間にか最終地点まで運ばれて、どれほどのゴミが毎日捨てられているのかも知らずに、ゴミ問題を感じることさえなく日常を送っていました。このかつての私のような人が、日本にはまだたくさんいるのが現実でしょう。こんなことでは、人の心を動かすことなどできませんよね。私たちは、まずは自分自身の生活を見直すことから始めました。その取り組みとして毎月の電気代やガス代などの料金を社長と二人で付き合わせることをやってみました。他人と比べて初めて気がつくことが沢山ありました。自分がこんなに使っていたのか、どうしてこれしか使わずに過ごせるのかと、課題が見えるようになりました。

コジ
料金だけではどれほどの電気を何に使ったか分かりませんが、どのような改善策を立てたのですか。

松村

消費電力を調べられる「エコワット」「ワットチェッカー」などの機器を調達して、1つ1つ調べました。

エコワットで消費電力を調べる様子
エコワットで消費電力を調べる様子

電灯、テレビ、携帯の充電器、家中の電化製品すべてを計測して表にしました。そしてその1つ1つに対して、節電方法を考えていったのです。例えば、電灯なら電球型蛍光灯に変えるなどです。当時はLED電球はとても高価でしたが、今ならLEDですね。

コジ
待機電力の問題はどう解決されましたか?
松村
自分でも使う気がないのに、少しずつ消費をし続けるのが待機電力です。この対策には節電タップが役立ちました。使わないときにはタップのスイッチを消す。うっかり消し忘れていても、タップのスイッチが点灯しているので、消し忘れに効果がありました。 こんな風に、地道な努力を重ねて毎月の付き合わせに臨むというわけです。毎月毎月の省エネ対決で、ついに私は開始時の約半分の使用量にまで抑えることに成功しました。
コジ
半分ですか!? それはすごいですね。
松村
省エネについては、二酸化炭素を減らす国民プロジェクト、「チャレンジ25」や、今年の夏は電力消費を25%削減しようというような目標が掲げられていますが、私は実際に5割削減に成功していますから、できないことはないと思います。今、何の努力もしていない人たちには「気づく」ことによって大幅な削減ができる可能性が残されていると思います。大切なのは、「きっかけ」と「やり方」です。楽しくやるというのが最も大事で、楽しくないことは誰も続けられませんからね。
コジ
「省エネを楽しむきっかけ」はどうやって広げていったらいいのでしょう。
松村
「きっかけ」というのは、人それぞれなんですね。私は「エネルギー」という観点から入りましたが、「太陽光発電」の人もいれば「ゴミ問題」の人もいる。環境という概念は広い。「節水」「自転車」「山登り」など、それぞれのポイントをとらえて、どうやって啓蒙プロセスに乗せていくかというのが、我々の課題です。ほんの少しの関心事から始まって、次第にエコ活動を実践し、最終的には「都市型エコビレッジ」で提唱するエコライフスタイルに移行していただきたいというのが私達の願いであり、目標です。
コジ
壮大な「エコビレッジ」コミュニティ構築のお話から、具体的ですぐにでも実践できることまで、非常にお興味深いお話をありがとうございました。
松村直樹さん&コジさん次回は、ステップチェンジ様の省エネへの啓蒙活動について、詳しく伺っていきます。次回もお楽しみに。

<次回予告>
第4回:松村直輔さんvoL2「省エネへの啓蒙活動」について

投稿時刻 10:28 | 個別ページ
2011年04月27日(水)

エコロジスト対談/第3回:「横浜みどりアップ計画市民推進会議」 伊藤博隆さん編voL2

コジさんエコロジスト対談/第3回:「横浜みどりアップ計画市民推進会議」伊藤博隆さん編

今回、「横浜みどりアップ計画市民推進会議」メンバーの伊藤博隆(いとうひろたか)さんをお迎えしての対談第2弾です。課題や、広報のアイデアなどこれからの活動への抱負を伺いました。

「横浜みどりアップ計画市民推進会議」伊藤博隆さん
伊藤:
子供の頃に自然が多く関わっていることが、幼少期の思い出を豊かなものにしてくれるように思いますので、今の子供たちにもたくさん緑に触れる機会をあげたいですね。
コジ
前回「横浜みどりアップ計画市民推進会議」についてお話を伺いましたが、活動内容を簡単にお話しいただけますか?
伊藤

横浜みどりアップ計画は、「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」の3つの柱からなり、緑豊かな横浜を守っていこうという取り組みです。

平成21年から横浜市が実施している「みどり税」を活用し、樹林地や農地の所有者による緑地の保有を支援したり、相続等でやむを得ない場合は買い取りをしたり、市街地の緑地化を進めています。私は、公募市民という形で参加し、里山保全や緑を守る活動の仕組みを提案しています。

コジ
「横浜みどりアップ計画市民推進会議」での活動の課題や気付きがあれば教えてください。
伊藤
横浜で多くみられる雑木林
横浜で多くみられる雑木林(撮影:伊藤さん)

横浜の緑の多くが民有地なので、それを将来に渡りどう保全していくかが難しいところです。

「みどり税」を有効かつ効果的に使い、多くの人に認知してもらうように活動することが大切です。PRはしなければなりませんが、広報に税収を使いすぎては本末転倒ですからね。「みどり税」で集めたお金は、民有地の買い上げや緑を増やす活動に充てていくのが望ましい と思います。そうなると、広報活動をどう進めていくかが重要になります。

私のような環境関連の団体に所属している人間の意見だけでは、どうしても偏ったものの見方になってしまいがちです。そこで、コジさんにも お伺いしたいのですが、どんなPRが効果的だと思いますか?

コジ
そうですね・・・。例えば、家族向けイベントなどを開催してみてはどうでしょうか。子供を主体とした自然に親しむ活動などは、ニーズがあるのではないでしょうか?
伊藤

なるほど!いいですね。

近所のキャベツ畑
近所のキャベツ畑(撮影:伊藤さん)
都市生活が長くなればなるほど、人間は緑を求めるのだそうです。都市部には緑があると言っても、立ち入ることができない場所であったり、観賞用の緑であったり、親しむことができない場所が多く、都会で暮らす子供たちはどうしても緑とのふれあいが少なくなってしまいます。

私の経験から、やはり子供の頃に自然が多く関わっていることが、幼少期の思い出を豊かなものにしてくれるように思いますので、今の子供たちにもたくさん緑に触れる機会をあげたいですね。

特別な活動でなくても、緑のある空間を感じてもらうだけでもかまわないと思います。雑木林や畑、野山を歩き、食べ物がどうやってできているのか、水はどこからくるのか実際に体験でき、気軽に緑にとけこめるようなきっかけを作ることができるといいですね。

コジ
しかし、イベントや活動があっても、それを知ることができない人も多いかもしれませんね。
伊藤さん&コジさん
伊藤

広報誌やホームページなどで告知するだけでは、参加者の層に限界があるように思います。環境に興味のある方は目につくでしょうが、多くの方はその情報を知らずに通り過ぎてしまう方がほとんどというのが現状です。

例えば子供向けイベントなどでしたら、保育園や子育て関連施設などに情報を提示したり、保育園や幼稚園の外遊びイベントに組み込んでもらうなどの方法も考えられるかもしれません。
ニーズを探り、もっとアクセスしやすくするようにしていきたいですね。


コジさん
コジ:
環境活動への参加はどうしても敷居が高くなりがちで、興味があってもなかなか参加にいたらない場合が少なくありません。そういう人たちにもっと気軽に一歩を踏み出してもらいたいですよね。
コジ

どう告知し、広く人を集めていくかということが重要な課題のようですね。

イベント参加は、多様な人たちとの新たな出会いの場にもなります。活動に付加価値をつけて、カジュアルな視点から人を募集してみてもいいかもしれませんね。環境活動への参加はどうしても敷居が高くなりがちで、興味があってもなかなか参加にいたらない場合が少なくありません。
そういう人たちにももっと気軽に一歩を踏み出してもらいたいですよね。

伊藤

視点を変えて、様々な切り口でイベントを開催するのはおもしろいかもしれませんね。

横浜で多くみられる雑木林
横浜で多くみられる雑木林(撮影:伊藤さん)

以前、雑木林での笹刈りをある企業の研修活動で行ったことがありました。笹刈りはそれほど難しい作業ではありませんが、丁寧にやるとかなりの運動量になり、いいエクササイズになります。参加した男性陣は、山での作業に、まるで「男の本能」が呼び起こされたかのように熱中し、汗だくになって作業していましたね。終了後には、皆さんすがすがしい汗と疲れで気分爽快のようでした。

この一例からだけでも、切り口は「里山保全の笹刈り」「自然の中でエクササイズ」「山男体験でいい汗を流す」などいくらでも見つかりそうですね。

コジ
職場の交流や親睦の行事にも、自然観察や里山保全の活動は活用できそうですね。
伊藤
放っておくと大変
放っておくと大変(撮影:伊藤さん)

里山での活動は、都心から離れた場所で行われることが多く、移動に数時間かかってしまうこともあります。早朝から移動し、夜遅く帰るような活動だと、移動だけでも疲れてしまい参加者の負担が重くなり、継続参加が難しくなってしまいます。その点、横浜での活動は都心からもそう遠くなく、市内に居住の方でしたら自転車でも現地に行くことができるので、気軽に参加できます。

そういった面からも、もっと多くの人を巻き込めるといいですね。

コジ
最後に、これから地域の環境活動に参加したいと考えている方へ、アドバイスをお願いします。
伊藤

伊藤さん&コジさん 環境活動と言っても様々なものがありますが、初めて参加されるのであれば、まずはご自身の住む地域の活動を探してみるのがいいでしょう。
そうすることで、自分が住む町のことをより深く知ることができますし、普段の生活では気がつかない一面を発見できるかもしれません。

地域のコミュニティに参加すると、おのずと顔見知りが増えて、例えばその土地の昔の話を聞くことができたり、その土地ならではの情報を知ることができたりと、それだけでも生活が豊かなものになるのではないでしょうか。

そういったきっかけを探したい方は、ぜひ「地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)」へお越しください。都心での道路の花植えや、郊外での里山保全、河川や浜辺のクリーンアップなど、気軽に参加できて楽しめる活動をご紹介できると思いますよ。

コジ
環境活動とあまり気負わずに、気軽に一歩を踏み出してみることが大切なんですね。
自然の中での活動は、風や緑を感じるだけでも気持ちのいいものです。忙しい毎日にちょっと疲れたときも、いいリフレッシュになるかもしれませんね。
伊藤博隆さん&コジさん

<第3回対談・編集後記>
伊藤様には二回にわたり、「横浜みどりアップ計画市民推進会議」の活動を通した、環境活動についてのお話をお聞きしました。 地域の里山の自然や緑を生かした活動の出会いやエピソードなど、今回も非常に意義のある対談となりました。

<次回予告>
エコロジスト対談第4回
ステップチェンジ株式会社 松村直輔さん
コミュニティサイト「エコチャレ」について

次回をこうご期待!

投稿時刻 17:27 | 個別ページ
2011年02月25日(金)

エコロジスト対談/第3回:「横浜みどりアップ計画市民推進会議」 伊藤博隆さん編voL1

コジさんエコロジスト対談/第3回:「横浜みどりアップ計画市民推進会議」伊藤博隆さん編

エコロジスト対談第3弾は、伊藤博隆(いとうひろたか)さんです。地元横浜での「横浜みどりアップ計画市民推進会議」へ参加し、取り組みの評価や提案に携わるほか、里山保全の活動を行う環境のエキスパートです。
今回は、伊藤さんのこれまでの環境活動についてと、現在力を入れている緑の保全活動についてお話を伺います。

「横浜みどりアップ計画市民推進会議」伊藤博隆さん
伊藤:
地域の活動の場合、反響をリアルに感じることができます。
その分大変さもありますがやりがいも大きいですね。
【伊藤博隆さんプロフィール】
横浜みどりアップ計画市民推進会議 ふるさと横浜で、里山保全などに関わり、2009年より「横浜みどりアップ計画市民推進会議」に公募市民として参加。
仕事では、東京・青山にある「地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)」に勤務し、NPO・企業・行政などのつなぎ役として活動。「人とみどりの共存」をメインテーマに活動する環境スペシャリスト。
コジ
伊藤さんが環境活動に興味をもたれたきっかけは何ですか?
伊藤

私は横浜で生まれ育ったのですが、幼いころは家の近所の野山をかけ登ったり虫採りをしたりと、自然の中で走り回って育ちました。
それがある日、宅地開発が始まり、田畑や森が駐車場になり、宅地になり、木がどんどん切り倒されていきました。 近所の森が失われていく様子をまざまざと見せつけられ、子供ながらに「何とかしたい!」と強く思ったのが原点だと思います。
ですから、私の場合環境活動と一口に言っても、そうした身近な自然に関することに一番関心があります。

仕事は、環境省と国連大学が設置する地球環境パートナーシッププラザに民間スタッフとして勤務し、様々な環境活動において、企業や団体などが連携協力するお手伝いをしています。環境分野の情報提供、セミナー開催などが主な仕事です。

コジ
幼いころの里山での思い出が、現在の環境保全の活動に結び付いているのですね。
横浜と聞くと都会的なイメージですが、都心部から少し離れると今でも自然が残っているところがあります。それでも、昔と比べるとずいぶん少なくなったのでしょうね。
伊藤

土地が緑に覆われている割合を示したものを"緑被率"といいますが、横浜では、昭和45年頃は緑被率50%程度でした。それが、去年(平成22年)では30%を切ってしまいました。

ゴミ拾いの様子
カーリットの森(撮影:伊藤さん)

市の中心から離れたところには随分自然が残っていたのですが、人口増加に伴い、宅地開発が進んだ結果です。
横浜というと港町のイメージかもしれませんが、市のほとんどは住宅地でバブル崩壊以降も開発が続いているのが現状です。

とは言っても、多くの人が森を切り開いた宅地に住みながら、同時に緑を大切にしたいとも思っている、そんな矛盾を抱えている住人が多く、私もその一人です。
だからこそ、せめて今の緑被率30%という数字はなんとしても守りたいと思っています。

横浜は、都会でありながら緑豊かな町で、それが大きな魅力になっています。そんな横浜を愛すればこそ、緑が失われていくのは残念ですからね。

コジ
伊藤さんはこれまで様々な環境活動に参加されてきたと思いますが、その中で印象的だったことはどんなことですか?
伊藤

自分にとって身近な活動に、ゲンジボタルの保全活動があります。
ゲンジボタルというのは、本当に水がきれいな所にしか住めません。そこは私の家からほんの少し離れた場所で、横浜駅から直線距離にして5キロくらいの場所なのですが、野生のゲンジボタルが生息しています。放流している場所はよくありますが、野生のゲンジボタルがいるという場所は、とても貴重なんです。

里山を守る活動に参加する皆さん
毎年6月には、野生のゲンジボタルも舞う
(撮影:伊藤さん)

しかし保全活動と言っても、横浜の場合ほとんどの土地が民有地(私有地)であるため、保全を訴える側が「木を切らないでほしい」とか、「自然を残してほしい」とか主張してもなかなか難しいのが現状です。地主の方が土地を売却してしまうこともあり、そのたびに買い上げて保護するということは、現実的には不可能です。環境保全活動の難しさは、やりたいこととやれることのギャップが大きいことにあると言えます。

幸いなことに、このゲンジボタルの生息地にの周辺に関しては、一部が公園になることが決まり、自然もある程度は保護されることになりました。しかし、都市部の開発の圧力が強い場所での自然保全活動は難しいと言えます。
森や屋敷林と呼ばれるものは個人の持ちものであっても、公的な側面も持ち合わせていますから、積極的に活動し緑の保全に尽力したいと思っています。

コジ

人口が多ければそれだけ様々な価値観がありますから、活動も易しいものではないことでしょう。

ところで、伊藤さんは各地で取材もされているようですが、印象に残っていることはありますか?

伊藤

これまで仕事などでも様々な活動の方と交流がありますが、私の場合は、やはり地域の環境活動に共感することが多いです。対象がグローバル規模だと、自分の行動が結果に結びついた実感を得にくいものですが、地域の活動の場合、反響をリアルに感じることができます。その分大変さもありますが、やりがいも大きいと思います。

伊藤さん&コジさん

5年ほど前に、山口県周南市八代地区で「ナベヅル」の保全を行う方々を取材したことは、今でも心に残っています。「ナベヅル」は、越冬のため飛来しますが、日本では山口県周南市と鹿児島県出水市にのみ定期的に渡ってきます。

そもそもツルは、江戸時代は幕府により保護されていましたが、明治以降に乱獲された時期がありました。そのせいでずいぶんと数が減ってしまい、今では「ナベヅル」は国の特別天然記念物になっています。

この八代地区では、“ツルと共生する町”というスローガンのもと、ツルが飛来するための自然保護に力をいれています。
冬の間、ツルの餌となるドジョウなどが生息できるように田んぼに水を張ったり、ツルは警戒心が強いのでレンジャーの方が人が近づかないようにしたりしています。

地元の方々の活動のかいあって、本州では唯一の飛来地になっていましたが、それでも年々飛来数が減っています。実はツルなどの渡り鳥は、こちら側の環境を整えるだけではだめで、シベリアなどの飛んでいく先の環境も重要になってきます。

ツルの問題だけ見ても、環境問題を国際的な視野で見ることの大切さを思い知らされます。

コジさん
コジ:
幼いころの里山での思い出が、現在の環境保全の活動に結び付いているのですね。
コジ

ツルなどの渡り鳥では、ひとつの地域だけでは保護しきれない部分がありますからね。自然保護活動が地域住民によって行われているところは、実は日本全国にあるのですね。各地の環境活動経験が、地元での活動に役立つことも多いのではないでしょうか。

では、伊藤さんが今現在されている環境活動についてお聞かせください。

伊藤

現在は「横浜みどりアップ計画市民推進会議」に公募市民という形で参加しています。
横浜みどりアップ計画は、「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」の3つの分野からなり、緑豊かな横浜を守っていこうという取り組みです。

横浜では平成21年から「みどり税」を実施し個人市民税に年間900円を上乗せ(法人市民税の場合は資本金や従業員数で金額が異なります。)する形で特別な税金を集めて緑の保全に取り組んでいます。
この税収をもとに、樹林地や農地の所有者による緑地の保有を支援したり、相続等やむを得ない場合は買取をしたり、市街地の緑地化を進めています。

コジ
横浜みどりアップ計画では、どのようなPR活動をしていますか?
伊藤
伊藤さん&コジさん

具体的には、広報誌でPRしたり、関連イベントの際はロゴを掲出したり、中には市民税通知の封筒にもPRというのもあります。税金という形で市民からお金を徴収しているので、説明責任を果たさなければなりません。
活動内容や今後の活動指針など、オープンに分かりやすく説明するように心がけています。

「みどり税」は5年間の限定期間実施される税金です。市民は、成果を期待していますから目に見える形にし、分かりやすく成果を伝えていくことが重要だと考えます。

コジ
伊藤さんが今後行っていきたい活動はどんなことですか?
伊藤

1つは、里山を守る活動です。里山と聞くと限界集落などを思い浮かべ、敷居が高いように感じてしまう方もいますが、横浜の場合は、実は宅地からそう遠くない場所に森や農地があります。

自転車でも移動可能な距離であっても、そういう場所に行ったことすらない人たちがほとんどです。 もっと気軽に自然に触れ、土に親しむような活動を提案し、仕組みを作っていきたいですね。

里山を守る活動に参加する皆さん
里山を守る活動の作業の合間に一休み
(撮影:伊藤さん)

もう1つは、農地を守る活動です。日本中の農家が抱える問題に高齢化と後継者不足があります。 悩みを抱える農家に、市民参加で補うことはできないかと提案しています。

横浜には370万人も人口がいます。ボランティアの活動も活発ではありますが、もっと多くの様々な人たちの参加を促していけば、まだまだ参加人口が増える可能性を秘めていると期待しています。

コジ
私も渋谷で花を植える活動(シブハナ)をやっていますが、わざわざ渋谷まで来て花を植えていってくれる人もいるわけですから、人口が370万人もいる横浜なら、参加のニーズも期待できますね。
伊藤
横浜の場合は、住んでいる場所と活動場所が近いという利点もあり、渋谷よりもさらに参加しやすいのではないかと思います。
多くの市民に活動を広めていくことが、私の使命ですね。
伊藤博隆さん&コジさん

次回は「横浜みどりアップ計画市民推進会議」の活動内容を具体的にお聞きしたいと思います。

<次回予告>
第3回:伊藤博隆さん編voL2
横浜みどりアップ計画市民推進会議の活動について」

次回をこうご期待!

投稿時刻 9:39 | 個別ページ